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小林研一郎さん指揮のチャイ5を聴きながら思い出したこと

明日と明後日が休みなので、リラックスした気持ちで過ごせる大切な時間。

こんな時は、大好きな音楽を聴く(観る)に限ります。

てなわけで、

炎のコバケンこと小林研一郎さんに関して、雑感風に。

私の母が、高校生の頃なんと小林研一郎さんのお父様に習ったとのことで。

お父様は、体育の先生だったとか。
ものすごく柔らかに、優しく話される先生で、息子の研一郎さんが、指揮者として活躍始める前だったそうで、時々
研一郎がね、と息子さんの話をしていたそうなのです。

で、母は、そっか小林先生の息子さん指揮者になるんだと聞いていたと。

それから、コバケンはいわき市出身なのですが、私の従姉妹なども若い頃、いわき出身の若手のなんとかの集いとかで小林研一郎さんと会ったとか。

私はいわき市は祖父母の街なので、あまり語れる立場にないのですが。

私が働き始めてクラシックのコンサートによく行くようになり、母と何度も小林研一郎さんの振るオケを聴きに行きました。

ちょうど阪神大震災のあの日。
夜、サントリーホールのコンサートに行きました。指揮は小林研一郎さん。
するとコンサートの前に、マイクを持ったコバケンが
地震が起きたこと、大変な被害となったこと、
苦しんでいる人たちがいることで心を痛めていること、などを話されて
プログラム外でしたが、バッハのG線上のアリアを演奏されました。

泣きながら聴いたことを覚えています。
どんな被害なのか、火災や倒壊した家屋のことなどは報道で見ていましたが、発生当日でしたから詳細はまだ明らかではなく、不安な気持ちでいっぱいだったのにコンサート行って良いものかと思ったりしながら行きましたものですから。

それから、母が習ったお父様の訃報のあった日も、私はサントリーホールにいました。
奇しくもまた小林研一郎さんの指揮。
あの日は確かショスタコービッチだったか、ベートーヴェンだったかと記憶しています。ブラームスだったかな…
オケを振るコバケンの後ろ姿を見ながら、どんな気持ちなのだろうかと思ったことを忘れません。もしかしたら、曲を振ってる間は考えないのかもしれません。凡人の私にはわかりません。

小林研一郎さんは、オケが素晴らしく乗っている時に時々祈るような仕草で、音楽の進むままに任せる時があります。まるでその曲の作曲家、演奏している目の前のオケに最大限の敬意を示すかのように。オケが紡ぎ出す音に畏怖するかのように。

それからうなっている声が聞こえることも。
うなる指揮者と言えば、チェリビダッケが有名ですが、コバケンも負けてないです。

クラシック音楽のコンサートは、ワクワクして、ドキドキして、時にスリリングだったりもします。
また時間の余裕が出たらコンサートに通ってみたいものだと思います。

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