見出し画像

繰り上げ合格ドミノを漫画にした『2月の勝者20巻』

今年の中学受験も、あっという間に2月も7日を過ぎ、まだ12歳の挑戦者たちがたくさんの色々な涙を流しました。

そしてこの漫画も20巻が発売。

この漫画の発売日が2月7日でしたので、
これはきっと繰り上げ合格を取り上げる巻となることだろうと予測していました。

発売日に本屋に出かけて購入。
内容は…予想の通りでした。

繰り上げドミノが始まるのが2月5日あたりからなのです。
(サンデーショックの年を除く)
慶應中等部の二次試験合格発表が2月5日。
筑駒の発表も同じ2月5日。それも時間帯も同じ15時。

その瞬間からまさに繰り上げドミノが開始となります。

ま、その辺りは『2月の勝者』の黒木先生が説明しているのでぜひ!

わたしが勤めていた塾でも、この時刻を皮切りに電話が鳴り響き、合格、繰り上げの嬉しい知らせが舞い込んでは地響きのように先生たちが大喜びしたものです。

しかし、冷静に分析すると、繰り上げで回ってくる子達をその入試を採点すると、僅差、それも1〜2点の差です。
それ以上開くと、繰り上げが回らず。
ということは、1点のところに何人もがいるということなのでしょう。
厳しいです。大学受験みたいですね。

それから、2月1日に受けた子の方が繰り上げられる確率が高そう、つまり第一志望だと学校に言っているのと同じだからでしょう。

複数回受験可能な学校なら何度も受けるという手もありますが、届かない学校を何度も受けるのもリスキー。
そこらへんの判断は難しいところですね。

先頭集団を走る続けている子ばかりではないのが現実。

でもひとつだけこれは絶対。
繰り上げ合格だからといって、悲観することはありません。別に周りのみんなが自分より頭が良いわけでもなく、中高に入ればまた変わります。
だから自信を持って繰り上げでもなんでも、入学すれば良いのです。

ここはマンガには描かれてなかったことかも。

さてこの『2月の勝者』
次巻が卒塾の会で、完結?な雰囲気です。

作者の方は、この2月の部分をじっくりと描きたくてこの漫画を描き始めたとのことですね。
なかなかディープな内容を、劇的にかきだした作品となりました。

中学受験自体に賛否両論ありますが、何かに頑張っている子たちはそれだけでとても偉いのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?