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豊岡滞在日記②

12/15火

江原駅に降り立つと視界には降っている雪と積もっている雪の両方があったけれど、積もっている雪のことのほうが気にかかり、少し歩いただけで足が冷たくなっているのが感じられた。たどり着くと瑞帆さんが施設の案内をしてくれた。

まだ18時ごろだったのでとりあえず江原河畔劇場に挨拶にいくことにして19時からのゲネ(※演劇における本番のリハーサルのようなもの)を見ることができるかの確認を制作さんにした。空いている時間で喫煙所を使わしていただきたいお願いをしに近くの食堂にご挨拶に行こうと思ってカウンターではないテーブルの席にちょこんと座ってメニューを見ていると劇団員かと尋ねられ、カウンターで一緒にその人たちとご飯を食べることになった。わたしは気づいていなかったが、頭が雪でびちょびちょになっていたようでそのことも声を掛けるきっかけになったのかもしれなかった。

瑞帆さんの友人ですと挨拶をすると好きなものを食べていいよと言われたので、瓶ビールとおでん、最初に大根と卵をお願いしたのだがスジがおいしいとおすすめされたので一緒にお願いすることにした。わたしは「鬼滅の刃」について鬼が出てくることとタンジロウが出てくることしか知らないのだが、作家なら見ておいたほうがいいと激しくおすすめされた。いつのまにか19時が近づいていて劇場に行ったがゲネは見られなかったので別の日に見ることにした。戻ってきましたと言ってもう一度同じ席に座った。ご飯もお酒もごちそうしていただけるとのことで、日本酒の熱燗を一つ追加で頼んでしまった。ここまではヨシオカさんがごちそうしてくれた。ありがとうございます。

ヨシオカさんが帰り、また一人別の人がやってきて、また別の人がやってきて、といううちに、うちの劇団員という言葉が流行りだした。うちの劇団員として、そのふたりを紹介された。劇団員は飲み仲間という意味です。一人が、ちくわの揚げたやつを出汁で食べていてつまんでいいよと言われたので、いただいた。うまかった。飲まないのかと言われたので、また熱燗を一つ頼んだ。お腹空いてないの、と言われたので鍋焼きうどんもお願いした。この鍋焼きうどんがめちゃくちゃ美味しかった。マッちゃんがごちそうしてくれた。ありがとうございます。

木曜日までは雪だと言われてマジかよと思った。雪は前日の夜つまり月曜から降り始めたとのことで散歩をしようとか呑気なことを考えていたが、籠もって書けと言われているかのようだと思った。雪が降ることも決められていたのかもしれないと思った。最近は別の可能性を考えない、決められていたと考える思想に影響を受けている。色々お話は盛り上がったのだが割愛する。そんなこんなで移動とご飯で一日目は終わりました。ご飯を食べただけで、なにもしていないですね。今は二日目はお風呂に入ってコーヒーを飲みながらパソコンを叩いています。

演劇作品をつくっています。ここでは思考を硬い言葉で書いたり、日記を書いたりしています。サポートをいただけますと、日頃の活動の励みになります。宮崎が楽しく生きられます。