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あの映画を超えるものは、後にも先にもないかもしれない。


今回はわたしの「一押しの映画」について、書いてみます。


さきに言っておくと、けっこう自分は「映画好き」な方だと思います。映画好きというのもあるけど、何より「映画館」が大好きです。あの独特の雰囲気。少し暗い館内を照らしてくれる、ライト。ポップコーンの匂い。近日公開予定の映画のポスターがいたるところに貼られていて、「あれも見たい! これも!」って見る度に毎回ワクワクする。非日常を感じられるあの空間が、小さい頃から大好き。今でも、仕事が早く終わった平日とかに、さくっと映画館で映画を見ることも。「映画館」は、わたしにとってのお気に入りスポットです。

で、話を戻すと、「映画館が好き」とは言っても、やっぱり「映画」も好きです。たった2時間で、登場人物に共感して「自分も頑張ろう!」って思えたり、ストーリーに感動して思いっきり涙活できたり、こんな考え方もあるんだって新たな発見があるからです。


これまで数々の映画を観てきて、観終わった瞬間に「おもしろかった〜!!!」って思えた映画はたっっっっくさん、ありました。けど、今回振り返って気づいたのは、あらすじとかうろ覚えだし、印象に残ってるシーンとかも特にない。


「今でも忘れられない」という映画は、10本程度。
今回は、その中でも、私の脳裏に焼きついて離れない1作をご紹介します。かれこれ、10回以上は観てるかもしれません。「そろそろ、あれ観たいな」と、毎年ふと頭によぎるのは、この映画だけかも。

それくらい大好きで、今日みなさんにご紹介したい映画は、『容疑者Xの献身』です。

推しポイントと、あとはせっかく大好きな映画なので、これを観て自分が感じたことやどこら辺が好きかなども書いてみようと思います!
ネタバレにはならないので、ご安心を^^



脚本力が半端ない

この映画の一番凄いところは、「脚本」です。
人気俳優が出ているから、主題歌があの有名なアーティストだから、人気監督の次回作だから・・・とかじゃありません。

ストーリーの設計がもう、半端じゃないんです。

というのも、これは元々「小説」だったのを映画化したもの。小説の作者は、これまで多くのベストセラーを生み出してきた大人気作家、東野圭吾。

彼の作品は賞を受賞することも多いですが、『容疑者Xの献身』に関しては、第134回直木賞受賞、第6回本格ミステリ大賞受賞、「本格ミステリ・ベスト10」1位、「このミステリーがすごい! 」1位、「週刊文春ミステリベスト10」1位、と、あらゆる賞を総なめ。

『容疑者Xの献身』は、彼の代表作といっても過言ではありません。

なんとなく「凄い小説が元になってる映画なんだなー」ということは、お分かりいただけたかなと思います。ここで、映画のあらすじを簡単にご紹介しますね!



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あらすじ
惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが・・・。
引用:Filmarks映画
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ざっくり言ってしまうと、
天才「物理学者」 VS 天才「数学者」の頭脳戦。


ミステリー映画ではあるけれど、恋愛映画でもあります。豪華俳優陣が出演してますが、それより何より脚本の完成度が素晴らしすぎるので、映画を観るときは「ストーリー」や「伏線」に注目して、観てみてくださいね!



映画を観て

なんで、ここまでこの映画が好きなのかというと、
シンプルに「心が強く動かされたから」だと思います。


大袈裟に言っているわけじゃなく、28年間これまで生きてきて、一番強く「切ない」という感情を感じたのが、この映画を観たときでした。これほど強く感情が動かされた映画は、ほかにありません。


物語の中で起きている表面上の出来事だけを見てしまうと、もちろん共感できることばかりじゃないけど

でも、その裏側にある
あの人があんなことをやった「理由」。
あの行動の「意図」。
そして、あのときの言葉の「真意」を知ってしまったら、もうなんとも言えない感情に包み込まれるかと思います。


そして、そして。
一番大好きなシーンで、数学の証明問題のひとつである「四色問題」が出てくるんですね。「四色問題」とは、平面に描かれた地図は四色あれば塗り分けられるか?というもの。既に数学者らによって、塗り分けることができると証明されています。


で、この「四色問題」がストーリーに
うまーーーく馴染んでいるんです。

この難しい数学の問題を、ストーリーにこの角度で組み入れてくるって、、しかもこんな表現方法で・・・・・天才すぎない!!!???
って、何度観ても思います。 



物語がいっそう奥深くなって、より感情移入してしまう。「四色問題」は、この映画にとって重要な『キーワード』です。

何度も言いますが、「四色問題」含め
物語の完成度が本当に素晴らしい。



とても深くて、濃くて。
人の心の繊細な部分を描いている
そんな映画です。



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ここまで、色々と書いてきましたが
一言だけ言うと
この映画が、本当に大好き!


ミステリーなのに、泣ける。
映画を観終わったあとは、きっと、頭から離れない。忘れられない「2時間」になるはず。
一度、騙されたと思って観てみてくださいね^^


スカッとハッピー!!!!ポジティブ!!
みたいな映画ではないので、

金曜日の夜や土日に、一人で
もしくはパートナーと
ゆっくり観るのがおすすめですよ☺︎


それでは! よい週末を。













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