甘糟りり子

作家。小説やエッセイを書いています。テーマは、女性の生き方だったり、鎌倉の暮らしや情報だったり、興味の赴くまままに書いています。バブルの語り部です。著作は『鎌倉の家』『産む、産まない、産めない』『産まなくても、産めなくても』『エストロゲン』『マラソン・ウーマン』などなど。

ハイヒールとスニーカーと

先日、最近の私にしてははなやかな場面があって、久しぶりにハイヒールを履いた。黒い表革で11センチほどのヒールのそれは、シンプルだけれど美しいデザインの一足。白いブラウスにデニムというそっけない組み合わせに少しだけ何かをプラスしたかったので、棚の奥からこれを引っ張り出してみた。仕上げにヘビ皮のクラッチを持ち、左手首には大振りなシルバーのバングル。中年と呼ばれる年齢になってからの私は、たいていこんなス

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器メモ その1

うちにある器を整理整頓を兼ねて、メモしていきたいと思います。

伊万里の大皿は、母が友人だった向田邦子さんから。外側が陶器(土)、内側が磁器(ガラス)でそこに釉薬をかけ、模様は削って描かれているという変わった作り。向田さんが、夜店で埃だらけだったこの器を「なんかおもしろい!」と思い、買って帰ってからせっせと磨いてみたらこの模様が現れたんだそう。たくさん器を見てきた人のカンはすごい。鎌倉の我が家に合

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アーロンチェア

長年使っていたアーロンチェアが壊れた。
 ご存知の方も多いと思うけれど、アーロンチェアは人間工学、運動理論に基づいて設計された高機能チェア。アメリカのハーマンミラー社のベストセラーである。 座面も背面もゆるやかな曲線で、生地はメッシュ。椅子にメッシュを使ったのはハーマンミラーが最初なんだとか。
 座り心地は、椅子に包まれているような感じ、といったら伝わるだろうか。椅子の上で(感覚的には椅子の中

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財布持つのをやめてみました

「やっぱり分厚い財布はかっこ悪いですよ。今、みんなミニ財布でしょう」

ファッション雑誌の編集者と打ち合わせをしていて、そんなフレーズを聞いたのは約一年前。2018年の初めだった。ファッション関連の人々のこういうイン&アウトゲーム的な話題は、どうせすぐに廃れるとわかっていても気になってしまう。もはやその類の現場から遠ざかって長いので、イン&アウトといういい方もインなのかアウトなのかもわからないけれ

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甘糟って、それ誰よ?

はじめまして。甘糟りり子です。アマカスと読みます。ペンネームではなく本名です。神奈川県の横浜、鎌倉、藤沢辺りに多い苗字です。映画『ラスト・エンペラー』に出てくる甘粕大尉の孫ではありません(そもそもカスの字が違う)。亡くなった父は雑誌の編集者で、祖父は米屋を営んでいたそうです。

私は長らく文筆業をしております。

小説やエッセイ、コラムを書いております。著作は20冊ほど。きちんと数えたことがないの

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