駿河湾、相模湾、東京湾
東日本の太平洋側には多くの湾がある。今回はその中の駿河湾、相模湾、そして東京湾を見てみよう。
駿河湾
西のほうから東に向かって飛ぶとき、静岡に入ると空港が見えてくる。赤字で有名な静岡空港である。
この静岡空港を越えると駿河湾が見えてくる。
駿河湾は深い。相模湾、富山湾と並んで日本3大深湾と言われる。最深部は2500mなのだそうだ。駿河トラフが湾の南北を通り、陸地から近いところでも深くなる。場所によっては海岸から2kmくらいでも深度500mになるとのこと。
ダイビングで有名な沼津の大瀬崎では、冬に深海魚を見ることができる時がある。水面での温度低下や強い季節風の影響で、深海から水面に向かって流れが起こるためらしい。筆者は何度も冬の大瀬崎を潜ったが、残念なことに一度も深海魚を見れなかった。リュウグウノツカイ、フリソデウオなど見てみたいものだ。
その大瀬崎のずっと南にある雲見のあたりを飛行機は横切ってゆく。
雲見もダイビングスポットだ。牛着岩は地形が複雑で洞窟もあり、探検してるような気になるスポットである。また、沖合には沖の根という隠れ根もある。一度潜ったことがあるが、水面付近では潮の流れが強く、ロープがないと流されるくらいだった。そこから30m程度潜ると魚影が濃く、また根の底がさらに数10m下なので浮遊感もある、壮観な眺めの非常に印象に残るポイントであった。
そこを横切って東伊豆に抜ける。
相模湾
河津あたりから相模湾に入る。ここもダイビングスポット。海洋公園は地形も魚影も両方楽しめる。大物もたまにいる。海洋公園は海からあがるときに足を取られやすく、ころぶと丸太のように波に揺られてしまい、なかなか立ち直れない。
陸上では、円錐状のアイコニックな大室山は伊豆高原のシンボル。海岸沿いの川奈のゴルフ場も有名だ。
相模湾を進んでゆくと大島上空。噴火口がよく見える。三原山は1986年に噴火し、全島避難になった。テレビで連日報道されていたのを覚えている。
大島は椿油、すなわちカメリアオイルが有名。竹芝からは東海汽船のかめりあ丸で行くことができた。
そして飛行機は房総半島へさしかかる。
房総半島をかすめて、浦賀水道から東京湾だ。
東京湾
東京湾に入る浦賀水道は世界有数の海上交通の要所である。横須賀はわが国の安全保障にとって重要な拠点で、海上自衛隊とアメリカ軍の基地がある。潜水艦や護衛艦、イージス艦、空母などが寄港しており、支那、北朝鮮、ロシアなど近隣の敵国からわが国を防衛する非常に重要な役割を担ってくれている。
猿島は横須賀から手軽に行ける島だが、明治から大東亜戦争までは、首都防衛の要所であり、猿島砲台があった。戦後、接収されたが返還され、その後はショッカーの基地にもなったが、いまではその廃墟がラピュタの世界を彷彿とさせるために、アニメおたくの撮影スポットとなっている。
第二海堡も帝国海軍が首都防衛のために使用していたが、いまでは灯台が設置されている。
そして飛行機は横浜、川崎の工業地帯を横目にみて、羽田へと着陸してゆく。
川崎の工場夜景クルーズも行ってみたいものだ、と思いながら到着。以上、3つの湾を語ってみました。
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