マガジン

  • わが国の伝統と文化

  • ヨーロッパ

  • 東南アジア

  • インド

  • 台湾

最近の記事

米と日本人

はじめに 日本は古来、豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)と言われていた。これは豊かな収穫の続く、みずみずしい稲のできるすばらしい国という意味である。 豊葦原瑞穂国は大国主神が治めていたが、国譲りによって天照大御神の御子に譲られ、その見返りとして出雲大社が作られ、そこに大国主神が移り住んだ。 天孫降臨の際、瓊瓊杵尊は天照大御神から、八咫鏡・草薙剣・八坂瓊勾玉を授けられ、それらは皇位のしるしとして代々天皇によってうけつがれていることはよく知られているが、その際、斎庭の稲

    • パヒの日曜日

      パリは世界中から観光客が集まる誰もが知っているおフランスの首都ですが、フランス人はパリと言われても何を指しているのか分かりません。フランス語でパリはパヒと発音するからです。この稿ではパヒの日曜日の様子を紹介しましょう。 おフランスいえばフランスパンです。朝食はパン、ジャム、カフェオレとかジュースにハムとチーズの切れ端くらいしかありません。 移動はバスかメトロと言われる地下鉄です。 モンマルトルに行ってみましょう。モンマルトルの丘にはサクレクール Basilique du

      • ホーチミンシティで食べる

        ベトナム料理は多様です。バインミー、バインセオ、春巻きやフォー以外にもいろんな食べ物があります。 Hu Tieu フーティウはフォーとは違う麺です。 エビが数匹入っています。スープもおいしい。ライムも絞ります。そして草。左上に見えるようにサラダというよりは草がついてきます。この草をがっと入れて食べます。 肉ならCom tam コムタムでしょう。 骨付き肉がご飯のうえにのっています。とうがらしとおそらくヌクマムという醤油のようなものをかけつつ食べます。あんまり脂身がなく

        • サイゴンに在る日本

          ホーチミンシティでは日本につながりがあるものを見ることができます。 オペラハウスからベンタイン市場のほうへつづく大通りには高島屋があります。また街の中には日本ではすでにあまり見なくなったサークルKがあり、ミニストップやファミリーマートもよく見かけます。 すき家も丸亀製麺もあるんです。 丸亀製麺は店舗だけではなく、デリバリーサービスもしていて、カツカレーのようなうどん以外のものも売っています。 カツカレーを食べましたが、カツはやや乏しいものの、カレーはまさしく日本のカレー

        米と日本人

        マガジン

        • わが国の伝統と文化
          14本
        • ヨーロッパ
          1本
        • 東南アジア
          15本
        • インド
          23本
        • 台湾
          7本
        • ニュース
          5本

        記事

          お散歩ホーチミンシティ

          ホーチミンシティ、サイゴンはベトナム戦争終結の地である。サイゴン陥落によってベトナム戦争は終わり、ベトナムは統一されたのだ。 悲惨なベトナム戦争の記憶をとどめるためにホーチミンシティにはWar Remnants museumがある。アメリカによる戦争犯罪を後世に残すための重要な展示である。ベトナム共産党はアメリカ、すなわち南ベトナムのが敵であったため、プロパガンダ要素が強いことは想像に難くないが、それでも毒ガスによる虐殺と遺伝による数十年に渡る奇形の苦しみやヘリコプターから

          お散歩ホーチミンシティ

          ホーチミンシティカフェとクラフトビールバー

          ベトナムは世界で二番目にコーヒー豆の生産量が多い国です。ベトナム中部で190万トン近い量を生産しているのだそうです。あの強いベトナムコーヒーは有名で、コンデンスミルクを入れないとなかなか飲むのがきついと思います。 ホーチミンシティには多くのカフェがあります。カフェの店のまえにはなぜかプラスティックの低い椅子が用意され、そこで座って飲んでる人たちもいます。そして、カフェでは、ちょっと変わったコーヒーがだされています。 エッグコーヒーというのがあります。 ベトナムコーヒーに

          ホーチミンシティカフェとクラフトビールバー

          高千穂はどこだったのだろうか

          二つの高千穂 天孫降臨の地とされている高千穂は、宮崎県高千穂町と鹿児島県霧島市の高千穂峰の二つの候補地がある。 高千穂町には高千穂神社、天岩戸神社および天安河原があり、高千穂神社の御祭神は 高千穂皇神(たかちほすめがみ)、すなわち瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)・木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、鵜鵝草葦不合尊(うがやふきあえずのみこと)・玉依姫命(たまよりひめのみこと)と日向三代オールスターキャス

          高千穂はどこだったのだろうか

          焼酎について

          はじめに 以前に國酒のオーバーオールな話を書いた。 今回、鹿児島に行く機会があり、いくつかローカルでしか飲めないような焼酎を飲むことができた。これを機に焼酎についてもう一つ書いてみたいと思う。 焼酎製法のイノベーションは鹿児島で起こった 焼酎という文字は、16世紀の木片にもみられ、500年以上の歴史を持っている國酒である。近代になって鹿児島で麹と主原料を別々に仕込む、二次仕込み法が開発された。 焼酎の原料はスターチ系の原料であるため、アルコール発酵のまえに酵素である

          焼酎について

          インド食堂⑤ オリンピアコーヒーハウス

          Olympia coffee houseはTaj Mahal Palace MumbaiやGateway of Indiaのある辺りでColaba Causewayという所にあるカフェです。道でいいうとShahid Bhagat Singh Rdにあたります。道の向かいには有名なLeopold cafeがあります。 Leopold cafeは長蛇の列です。歩道に一杯になっていてその場所は満員電車状態。これは無理だと思って来たのがOlympiaでした。 ここも混んでいました

          インド食堂⑤ オリンピアコーヒーハウス

          インドとインド人③ 神話を語る

          わが国では神や神話を語れる人は少ないと思いますが、インドでは自国の神々を語れる人たちが大半です。先日も仕事帰りの渋滞中の車内でインドの神とわが国の神の違いを楽しくディスカッションしました。 インド人が神々を語れるのは、インドの神々はヒンドゥー教に関わっており生活に密着しているからだと思いますが、教育もなされているのではないでしょうか。 ヒンドゥー教は、インドやネパールで多数派を占める民族宗教、またはインド的伝統を指し、教徒の数はインド国内で10億人、その他の国の信者を合わせ

          インドとインド人③ 神話を語る

          インド食堂④ ダルとターリー

          チャクラChakraでダル インドはベジタリアンが多く、動物を食えないために豆を食べる必要があります。ダルはその意味ではインドを代表する料理と言ってもよいでしょう。ChakraはSakinakaにあるレストランです。ここでDal PalakとYellow Dal Fryを食べました。 Dal Palakはレンズ豆をほうれん草とインドスパイスで煮たシチューです。 非常にスパイスが効いていて、飲み込みと食道から胃にかけて刺激がゆきわたります。日本では食べられないでしょう。カレ

          インド食堂④ ダルとターリー

          インド食堂③ ムンバイ屋台飯

          ムンバイストリートフードを食べてみましょう。Mumbai Kattaはモールに入っているチェーン店のようです。ムンバイでしか食べられないストリートフードのレストランです。 ムンバイにはなんとかプリPuriというのがいくつかあります。代表格がパニプリPani Puriです。 PaniPuriは揚げたぱりっとした皮のなかにじゃがいも、まめ、玉ねぎのきざんだものが入っていて、辛い緑のたれと赤い甘いたれを適当に注いで味をつけ、ぱくっと食べるものです。やや複雜な味と食感。2つ3つは

          インド食堂③ ムンバイ屋台飯

          インド食堂②

          インド料理の名称は読んでもよくわかりません。今日はホテルの朝食で並んでいた料理を解説したいと思います。 Chole Masala ひよこ豆のパンジャブスタイルカレーです。北インドを代表する料理だそうです。 Gajar ka Halw 北インドのデザートでにんじんをすりおろしたものです。普通のおかずだと思って食べたら甘いので、ありゃと思いました。 Masala Poha 平たく軽い、ちょっとスパイス聞いている米です。Pohaが平たくて軽い米を表すんだそうです。 Aloo

          インド食堂②

          インドとインド人②

          2024年1月のムンバイ、日本ではみられない景色 ムンバイではエレベーターおじさんがいました。デパートのエレベーターガールは普通ですが、雑居ビルのエレベーターおじさんは見たことがないでしょう。 場所は、いくつか会社が入っている5階建てくらいのビル。エレベーターはありますが、超旧式で、ボタンを押してもランプが切れててつかない階があります。階数表示ランプもところどころつきません。そのためかエレベーターおじさんがいてオペレーションしてます。風景で何階かがわかるみたいで、階数表示

          インドとインド人②

          インドとインド人①

          はじめに インドに関する本を読もうと思って探してみると、国レベルの政治やガイドブック、歴史の本は見かけますが、インドの日常を書いた本は数冊くらいしか見当たりません。現状、筆者はたまにインドに行く機会があるので、その都度感じたこと見たこと、そしてインド人と接したり、働くことで気づいたことを書いてゆきたいと思います。 インド本を読んでみると インドのターニングポイントは1990年ごろなんだそうです。社会主義経済が崩壊してIMFに頼らなければならなくなった結果、規制緩和や国営

          インドとインド人①

          寧夏夜市で夕食

          台北には夜市がいくつもありますが、寧夏夜市はその代表格ではないでしょうか。雙連駅から10分くらい歩くか、近くまでバスに乗ってゆきます。夜市だと台北の人はここを薦めます。今回は、筆者が行った店をいくつか紹介します。 まずは圓環邊蚵仔煎です。ここはいつも行列です。夕方早い時間はまだ列が短いので行くなら早い時間がよいと思います。 ここは牡蠣のオムレツが有名です。たいがいの人はこれを目当てに並びます。 ここは酒はありませんが、飲み物は持ち込んでよいみたいで、筆者は台湾啤酒をセブ

          寧夏夜市で夕食