会って2秒後の人に好きな本とか映画とか音楽の話したくない

ほぼほぼ初対面みたいな人に、好きな本とか映画とか音楽とか、とにかくなにか好きな作品の話をするのが、めちゃくちゃ苦手だ。

その人の好きな作品を聞いて、その人をどういうタイプの人間か、と枠にはめてしまうこと、はめられてしまうことがあると思う。
(ちなみにとくにそれが過激であるように思うのは音楽。どんなバンドが好きなのかで、互いに若干馬鹿にし合うみたいなの、少なからずありませんか?)

たしかに好きな作品というのは、わたしの人生に大きく影響を与えていて、「わたし」という人間を形成している。
だから、わたしの好きな作品で「わたし」を判断することは、間違ってはいない。

でも、当たり前のことだけど、好きな作品だけがわたしを作り上げたのではない。
人との関わり、一人で考えたこと、訪れた場所、そして好きではない作品も、ありとあらゆる経験やものが今の「わたし」を作り上げている。

つまり、好きな本やら映画やら音楽やらは、確実に「わたし」の一部であり、だけど全てではないのだ。

出会ったばかりの、まだ「わたし」のことを全然知らない人に好きな作品を教えて、「わたし」の重要な一部を晒してしまうのは怖い。
その一部だけで、全てを判断されてしまうのはもっと怖い。

だから初めての自己紹介で、趣味を話すことはできるけど、好きな作品まで掘り下げて話すのは、どうしても警戒してしまうのだ。

#エッセイ #コラム #趣味

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