いつだってFighting poseをとってる。

私が初めて少年倶楽部を見たのはキスマイがゲストで出た回で、たぶん河合くんと桐山くんがLove-tuneの結成に触れてくれた、春休みスペシャルだったと思う。前にも書いたけど安井くんのことは知っていた。I SCREAMのメインバックだったSnowmanさんはおぼろげ。あとはみんな知らない。たくさんの男の子たちがわらわら歌って踊っていた。全然見分けがつかない。ただ思ってたよりちっちゃくない。頑張ってんだなあってぼんやり見ていた。そのころのLove-tuneはまだ4人で、金八オタクなのに真田くんに気づかないくらいちゃんと見ていなかった。何となく少年倶楽部を録画するようになったものの、全くちゃんと見ないから、一向に画面の向こうの彼らはわらわら歌って踊る集団だった。たまに安井くんが映ると、安井くんかわいいなぁとほっこり見ていた。Love-tuneは安井くんとその他だった。何なら7人に増えたことにも気づかなかった。そういえば画面がぎゅっと詰まったような、OPとEDの大量にわんさかいる中に安井くんを見つけることの方が多かったので、全然気がつかなった。そんな私がLove-tuneを認識するに至った過程は以前書いたので割愛するけど、とにかくCALLのとんでもパフォーマンスは、そんなゆるオタにも引っ掛かりをくれる、キラーコンテンツだったなと思う。

でもそれは、CALLに限ったことではないなと最近すごく感じている。

Love-tuneのパフォーマンスは毎回新鮮ですごく楽しい。

Love-tuneが積極的にセンターを変えているのはファンにとっては周知のことだけど、それがこんなに当たり前にされているのは、とってもすごいことだと思う。キスマイでいえばセンター=玉森くん、みたいに「玉森くんのいるとこ」で印象を与えることって絶対必要だし大事だと思うからだ。私にとってLove-tuneは「安井くんのいるとこ」だったし、他のメンバーのファンは複雑かもしれないけど、最初は入り口を分かりやすくしておいた方がとっかかりやすい。コロコロ入れ替えると、ただでさえわらわらしている集団の何を見ていいか分かりにくくなるし、私くらいの(当時)デビュー組担ぼんやり視聴者になると、別ユニットに見えるのでいっそ記憶に残らない。だって7人に増えたの気づかなかったもん。いやそれはあんまりぼんやり見すぎだろって、それはそうなんですけど。7人みんな個性的だし武器があるから、ここぞってところで華のあるメンバーを押し出すって、理に適っているようでぼんやりオタクにはあんまり心に刺さらないように思う。嵐さんはもう、5人が5人知名度抜群で別格だから。Love-tuneの7人の個性とかはほんと全然、全然知らないから。正直たくさんある他のユニットさんの方が、ぼんやりオタクの目に留まるように考えられていると思う。各ユニットの特色が分かりやすくてとっかかりやすい気がする。

それを、選ばなかったんだなと思った。

Love-tuneのパフォーマンスはバリエーションが豊富で次に何が来るのか読めない。わくわくする。かわいい、かっこいい、きれい、すごい、やばい、全部ある。好き。好きだなぁっていつも思う。次は誰がセンターかなぁって考えたけど、全然思い浮かばない。ぼんやりオタクの記憶には残りにくいかもしれない。でも、引っ掛かりがものすごく多い。そうか、こっちを取ったんだなって。私のLove-tuneの引っ掛かりはCALLだったし、同じようなファンはたくさんいるんじゃないかと思う。「わらわら歌って踊る男の子」じゃなくなるきっかけを、Love-tuneは画面の向こうにものすごくたくさん落としてくれているような気がする。いろんな顔があるからだ。

でも、これを発案できる大人っているんだろうか。だって最終的に「何をしたいか分からない」って言われるやつでしょ。全部やるってそういうことでしょ。で、全部できないことなんて、もうとっくに分かってるんでしょ。いくら「アイドル」をタテマエにしたって、評価を得られるものかしら。

ただでさえ歌ダンスバンドのとんでもパフォーマンスをひっさげて中途半端と言われがちなLove-tuneは、こういう所でもLove-tuneらしさみたいなものを貫いていたんだなと最近改めて気がついた。戦っているなって思う。

「限界なんてない情熱 臆病な日々に火をつけろ 運命を自分で変えるのさ 動き出せ今すぐ」烈火の歌詞がじんわりと染みる。

Love-tuneは大人の敷いたレールからそれないように、でも無茶苦茶な方法で駆け抜けている。あんまり勢いでゴリ押してるように見えるから、もっとこうしたらいいんじゃないかってつい思うこともあるけど、きっとそんなことはまるっとお見通しで、たくさん、たくさん考えて戦っているんだろうなぁとも思う。バリエーション豊富なパフォーマンスでありながら、クレバーな一面をのぞかせて、ちょっとした物語性みたいなものも感じさせてくれるからだ。次にどう来るのかは読めないのに、作戦が練られていることはよく分かる。戦ってる。私にはこれが正解かどうかなんて全く分からない。それでも、もしもこうでなけれきっとデビューはできないだろうって、これ以外の選択肢なんかないだろうって、それくらいの覚悟をもって彼らが戦っているような気がする。にこにこ、キラキラしながら、たぶん自分たちの足で、しっかりと立って。

全部完璧になんてできるわけがないと思っている大人と、絶対に全部やりぬいてやると信じている子どもが混在しながら、思い描いた物語の続きだけを考えて前へ前へ進む。だからバラバラで治安が悪いのに、すっと伸びた真っすぐな信念みたいなものを感じて、いつも強いなぁかっこいいなぁって思っている。私はそういうLove-tuneの強さに、ものすごくあこがれているんだ。にこにこ、キラキラの裏にある努力に支えられた、もしかしたら限界なんてないのかもしれないって、一瞬でも思わせてくれる強さに。

「Get it get dream get it get it now」と繰り返し歌ってる。そういう歌を選んだのだと伝えてくれている。その通り、もうすぐつかめるはずの夢が「アイドル」である彼らの物語の通過点でありますように。これからもずっとずっと見続けていきたいなぁと、私は毎日思っています。

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