Love-tuneが輝いて見えた話。

私がLove-tuneのファンになった頃、ちょうど六本木のEXシアターでジャニーズjr.の方々がライブを行っていた。ユニットごとにライブを行い、グッズも売っているらしい。ジャニオタになる前はグッズを買いまくる女子高生を見て親御さんの財布を気にかけもしたけれど、すっかりエイベに従順なキスマイのオタクになっていた私にはもうそんな気持ちとっくに無くなっていた。あー、買うよね。そりゃ買うよね。だって直接「買って。」って言われちゃうんだもん。買うよね~~~~!実際のところは財布と要相談なので個人差はあるものの、やっぱり買っちゃうな~と思っていた。

そしたらタオルが完売していた。

あんまり購買意欲がそそられないあのタオルが完売していた。えっ、このタオル完売すんの……????すごすぎない……?????????えっ、よく売ったな……。えっ!?よく売ったな!!!!!!っていうか、よく気付いたな!!!!!!!!!!!!タオルに!!!!!!!!!!!!!!!

タオルを売ろうと思っての演出だったかどうかは分からないけれど、演出を考えた時点で「タオル売ろーぜ!」となったのは間違いないと思う。それでちゃんとお金が動いた。すごい、よく見つけたな、そこ。すごい、賢い。そこでふと思ったことがある。初めてCALLを見たとき、ダンス→バンドのトンデモパフォーマンスに戸惑ったし、ダンスかバンドかどっちかにした方がいいって思った。何かよくわからんけどパッションを感じるけど何かよくわからん!!!と、よくわかんない方が強かった。あと勢いがすごすぎて何言ってるかもわかんなかった。でもそうかぁ、Love-tuneのバンドダンス歌!全部盛り込み満腹パフォーマンス!!というのは、あっ、よく気付いたなそこ!!よくそれを売ろうと思ったな!!!っていうひとつの答えだったのかもしれない。歌って踊る従来のジャニーズアイドルとしてだけではなく、それでいてジャニーズアイドルとしてのスタンスを保ちつつ、というすっごい微妙で絶妙なところで、それを売ろう、売ってやろうって。

でもそれって、あんまり難しすぎない???って、私ははじめ、Love-tuneにはいつ空中分解してもおかしくない危うさがあると思っていた。ユニット成立の過程も無視はできないし、顕嵐くんがよく言う「中途半端を突き詰める」というのは常に批判が付きまとうのが前提で、評価との殴り合いが激しい。「全部完璧にする」じゃない「中途半端を突き詰める」。「中途半端」って絶対良い意味では使われない。しかも目指しているところは「器用貧乏」でもない。すごく難しいところに切り込んでいるから、その分個としての力量は秀でていなければならないし、集団として見たときも華がなくちゃいけない。これって大変だよ~!ここ狙うのしんどいよ~~~!!って私はちょっとだけ思った。ちょっとだけ思って、すぐに思わなくなった。メンバーが想像以上に楽しそうにしていたからだ。

Love-tuneにはいろんな引き出しがあって、よく考えられた構成でメディアを利用していると思う。少年倶楽部はもちろん、各アイドル誌、テレビ誌、らじらー!、ジュニア情報局の動画も。表現されるパフォーマンスのクオリティが保証されているのはもちろん、ファンが気になったところにはすぐに答えが用意されるし、安井くんの「武道館」をはじめ、どう応援したらいいかも教えてくれる。現場に行けないオタクにも優しい。そのくせ個が強いから無理に箱推しをしなくても許される幅もあると思う。統制が取れている一方でご自由にどうぞと広く許されている。批判があることを受け入れているので、何なら「嫌い」まで許容してくれる。総合的に見てよくまとまってる。一見バラバラに見えるのに、随分よくまとまってる。でも顔のよさでもごまかされない治安の悪さがあるので、ちっちゃくまとまってるつもりはねーからな!というパッションも常に感じる。次はどうくるのかな!?っていうワクワクがいつもあって、微妙で絶妙なバランスがすごくとれてる。どうしてかなって思ったときに、やっぱりこれが原因の一つになるんじゃないかって私が思っているのは、Love-tuneにはリーダーがいるってことだ。

安井くんがLove-tuneのリーダーだって明言されたことはないと思うけれど、私はそう思っているし、たぶんメンバーもそう思っている。「やっすー(謙ちゃん)はLove-tuneを背負ってる」に似た言葉を、各誌で目にする機会がままある。Love-tuneはみんながセンターだけどたぶんリーダーは安井くん。長らくジュニアのまとめ役という肩書きを担ってきた安井くん。しっくりくる。たぶん安井くんもまんざらでもないんじゃないかと思う。何回担任持っても自分のクラスは自分に似るなって思うし、どの部の顧問をやっても部長の性格が部に反映するなって思う。だから部長選びは慎重に。エースとリーダーは違うので、部長は部員の意見をある程度聞けてある程度流せる人当たりのよい、できれば能力のある人がいい(わがまま)。もちろんそれがアイドルにも通ずるかといえば一概には言えないけれど、安井くんの人柄がユニットに多大な影響を与えているのは、絶対に絶対に間違いがないことだと断言してみる。

で、安井くんはLove-tuneのことが大好き。

オタクが恥ずかしくなっちゃうくらい好き。好きが溢れすぎてていっそもうすごい照れる。いいよ、私Love-tuneのこと大好きだけどね、安井くんには負けるよ、いいよそれで。あーもう!安井くんはLove-tuneが好きだなぁもう!!これ、これが強い。強いなぁ。だからこんなしんどそうなユニットでも楽しいんだろうなぁ。だって好きなんだもん。はたからケンカしてるみたいに見えるグループ会議でも最終的に意見がまとまって分裂しないのは、みんなLove-tuneが好きだからだろうなぁ。個人として誰と誰が仲がいいとかはほんとにわかんないけど、Love-tuneのことはみんな大切にしてる。だから仲間として仲がいい。安井くんはうっかりなところもあるけれど、リーダーとしてメンバーの意見をある程度聞けてある程度流せる人当たりのよい、しっかりとした能力のある人で、みんなそこを尊敬しているし、もっと言えば助けたいとも思っている、ような気がする。だからまとまって見えるし、同じ方向を向いていけるのだと思う。次はどの引き出しを開けようか、ここで何を言おうか、大好きなLove-tuneがもっと輝くためにはどうしたらいいんだろうかって、みんなで考えていけるのだと思う。もちろんこのギリギリの微妙で絶妙なところでやっていこうって思えるのは、安井くんの力だけではないけれど。あと、実際安井くんみたいな子を部長にしたいかって言ったら、ちょっとコントロールきかなそうだなって悩んで諸星くんに頼むけど。

Love-tuneはよく考えられたユニットだなぁと感心することがよくある。ポポロ(2017年6月号)で長妻くんが安井くんに言っていた「頭がいい人」が一番しっくりきていて、「いつもちゃんと頭のなかで考えてる人で、策がないまま無意味に行動しない。」っていうのは、ほんとLove-tuneのことだなって思う。現実こうした賢さが報われることって、実はあんまりなくて、一瞬の輝きにすべてを掠め取られてしまうことの方が多くて、持って生まれた煌めきや才能は圧倒的だから、知恵で勝てるのはオベンキョウくらいなもので、でもそれじゃないんだよなぁ、それが欲しいわけじゃなかったんだよなぁって歯がゆく思うことがある。けれどLove-tuneの場合はその頭の良さと、輝きと、難しいことに挑戦し続けていける強さを、全部全部同時に手にしているんじゃないかって思えてしまう。それが「大好き」に支えられているのだとしたら、あんまり素敵だなと思うから、私は勘違いでもいいから、そう思うことにした。それって嘘みたいに素敵だなぁ。夢みたいな現実だなぁ。こういうの、アイドルっていうんだなぁ。こんな苦しそうで大変そうなことを、こんなにも楽しそうにやってのけるなんて。

Love-tuneがにこにこ笑っていると、私もたくさん勇気をもらえる。すごく励まされるし、毎日頑張ろうって思える。批判を許容して(おそらく反省もして)、「大好き」をゆるぎない土台として、ただ前へ前へと走り続ける。すごくワクワクする物語を見せてもらっているような気分。見るたびに新しくて、無難って言葉が似合わなくて、ハチャメチャに突っ走ってくれる。その姿を見るだけで、私はすごくすごく元気になれる。ポポロ(2018年2月号)で顕嵐くんが妄想サラリーマンの安井くんに「敵も味方も多そう!」と言っていて、私は指摘の的確さにふっと笑ってしまったけれど、絶対味方の方が多いから大丈夫だし、ちょっとは敵もいないと張り合いないよね!なんて物騒なことを思ってしまった。

あー、これからもずっと、Love-tuneの活躍を見せてもらって、元気をもらいたいなぁ!だからLove-tune、デビューしようよーーーーーーっ!!!!って私はずーっと言い続けたいと思います。いつかCDのフラゲ日にワクワクして、きれいな音源でスピーカーから彼らの歌声を聞くのが私の夢です!!!

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