「春なのでロゼを飲もう」というベタなテーマです。 (2006/3/26)
今回のテーマは
「春なのでロゼを飲もう」というベタなテーマです。
「デ ボワ ルカ」 の
『2002 ペティヤン ナチュレル ロゼ(Rose)』
『2002 ペティヤン ナチュレル ロゼ(Orange)』
それと、デュジャックがブルゴーニュで作った、ピノ種での珍しいロゼ
『2000 モレ サンドニ ピノグリ』
をメインにいただきました。
ペティアンのローズ、ローズとオランジェは何が違うかといえば、
(世間的には私が語る必要はないのですが・・・・)
収穫したガメイをそのままプレスしたジュースにしたもの(ローズ)としばらく干してからジュースにしたもの(オランジェ)の違いです。無謀にもそれらは樽で発酵されたということです。
ふつう、ペティアンは樽ではアルコール発酵しないのが定説です。
なので、ペティアンにしようと思って作り始めたわけではなく、プロセスの過程で結果的にペティアンになったというワイン。
まずローズは、(ワイン会の一本目です)
干してあるだけに、甘みを感じることの出来るペティアン
でも結構、泡立ちがよく、むむ?ペティアンか?という感想もあります。
蓮華とか蜂蜜とか、いわゆるシャンパーニュにも近い感覚の香りと雰囲気が感じられる不思議な一本です。
ガメイという品種を超えた複雑でふくよかな味わいです。
対してオランジェは、(ワイン会の二本目です)
すっきりとした切れのあるペティアン
泡立ちはこちらの方が弱いです。
ロゼというよりも白ワインに近い味と香りがします。
まあ、ガメイの白ワインは存在しませんが・・・・
好みが分かれるところですが、私の個人的な感想では、オランジェの方が飲んでて面白かったですね。
でもどちらも美味しく、葡萄の処置の違いでここまで個性が変わってくるのかと思うと面白かったです。
一方、デュジャックのロゼ、
このワインは良い葡萄が多く取れた年しか作られません。
ある意味レアものです。
前に2004年の年末に飲んだときは以下の感想でした。
「とてもよいです。ロゼというと中途半端なものが多いのですが、これはわざわざロゼに仕立てました、どうですか?と問い掛けているようです。3日目でもパフォーマンスをキープしていました。」
今回久しぶりにセラーから出して飲んでみました。
というか、ロゼを寝かせてどうするのよ・・・・
というご意見もあるかと思います。
しかしながら、ワインの持っているパフォーマンスが高ければ、ロゼであっても寝かせることによる経時変化が楽しめるはずです。
酸化によって幾分シェリー香が出ています。
しかしながら以前に比べ、非常にまろやかになっています。
相変わらず、丁寧に作られていることは変わりないですが、
オトナのロゼに変わっています。
驚きとともに、このようなロゼを口にしたことがありません。
はっきり申して、旨い。本当に旨い・・・
赤でもなく、白でもなく、ロゼにしか出せない味です。
でも、恐らく今年いっぱいがピークですね。
あと1本だけあります。
いつ開けようかなぁ・・・・・・・・