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読書メモ22「ロウソクの科学」

739番田中さんの感想文を読んで、私も読まねばと思っていて
やっと読了。
背中を押してくださってありがとうございます。

理系の変態(誉め言葉)の喜びに満ちた講演ぶりが伝わる。
得意な分野なので何なら早口だったんじゃないか・・・
そんな想像をしてみるほどに楽しそうだった。
いや、講演してる本人が。

ほら!ワクワクするでしょう!?
と、おじいさんが顔を輝かせて実験している姿に
喜ばないものはいない。
自分もやりたい!面白い!なんでなんで!?
となるだろう。

思えば育児をするときに私はこの手を使っていた。
お着替えも歯磨きも、ねんねもお買い物も公園から帰るのも
いわゆる「イヤイヤ期」で想像できるもの大体いっつも
この手を使っていたので、イヤイヤされた記憶があまりない。
昔のことなので記憶補正は多分にあると思うし
みんな育てやすい子だったからなんだろうと納得しつつ
育児のコツがあるとしたならば、
「楽しくやる」
である。
そんなことは日本の神話の天照大神すらも
「えー、なんか楽しそうなんだけど・・・」
と顔出しちゃったことでも分かるように、
そういう気持ちを最大限利用したいじゃないか。

演技かというと、まあ実際そうでもない。
歯磨きもきれいになって楽しい嬉しい!ばいきんばいばい!だし
お着替えも寒くても踊りながら着替えちゃえばいいし
ねんねは私が先に寝ちゃうので一緒に寝てたし
まあそんな感じ。

これが通用しなかったのは勉強だけどな・・・ふふ。
私は机に向かって黙々と何かやってたりするのが好きだけど
子ども達はそんなこともなく、成績もまあ、そんなもんだ。

ところでファラデーがいい人そうなところが
付録の「ファラデー 人と生涯」に書いてある。
かわいい人だったんだろうなあと思う。

ところでやはり、最後の数行で泣く。
次の世代を担う人たちへの、熱いメッセージだ。
ロウソクだし、うまいこと言ってるな?という感じだし
本当に講演や人に伝えることも上手だったのだろうと思う。

私はすっかり大人だ。
人生も終わりの方。
だから、私は若い人たちに同じように思っているということを
伝えたい。

そして、私利私欲にまみれた老人どもは
これを読んで反省してほしいと切に願うのであった。

おしまい。

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