トランス女性の間でマッチョイズムが人気な理由
私世代周辺に限らずかもだけど、トランス女性は割と周りに馬鹿にされたり、不遇な環境を自力で這い上がってきた人は、少なくないと思います。
その中で、マッチョイズム的な価値観を持つ人も少なくないかもしれません。
まあ、それくらいじゃないと、生きていけないですからね。
ニューハーフの世界は、まさにそんな感じで、私なんかもうお前みたいな軟弱な奴は、どうせ長くは生きられない!野垂れ死ぬだけと周りから耳が痛くなるほど聞かされて育ちました。
でも、それは正論なんですよ。
どんな綺麗事を並べても、現実は弱肉強食ですから。
だから、弱いなら弱いなりに、生存戦略を立ててこれまで危なっかしくもなんとか生き抜いてきました。
自分自身強くあろうと努力しました。
努力できない人を弱者や甘えだと切り捨ててきました。
自分の価値観にそぐわないトランスジェンダー当事者を、排除するかのような態度も散々とってきました。
沢山の人を傷つけてきました。
おかげで、自分でも笑ってしまうくらい性格悪くなりました笑
まあ、褒められた人間ではありませんね。
あなたは優しいだけだと、たまに言われることがありますが、そんな事はありません。
ただ、弱いだけなんです。
だけどね。いつまでも、それじゃダメだと思うんですよ。
所詮おぼっちゃま思考だと笑われるかもしれませんけども、弱くても生きていける世の中であっていけないことはないと思うんですよね。
どう頑張っても、今の世の中では浅はかで、弱い私は、これからを生きるトランスジェンダー当事者や周りの人にとって悪い見本にしかならないけれども、これからの世の中を見越して、所詮おぼっちゃま思考のボンボンだと後ろ指さされながらでも、浅はかで弱くどうしようもない当事者として、そんな奴でも生きてでいいんだって、そんなふうなモデルになれたらいいなって思っています。
いろどりスマイル
河上リサ
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