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は?トランス女性を男性の多様性の在り方として受け入れろ??

“トランス女性は男性です。彼たちを男性の多様性として男性のスペースから排除しないでください。恫喝したり暴力振るったりせずに男性と認めてください”

上記のような性別と性役割の区別がついていない男女二元論者の方のは枯れたりヘイトなのですが、そもそもトランス女性は男性から男性である事を拒絶され、隅に追いやられた存在ではありません。

まず、ポストからトランスジェンダー当事者について無知であると告白しているようなもので、読むのも馬鹿馬鹿しく思うのですが。

なぜ、このような考えに至るのかというと、理由は幾つかありますが、そのうちの一つに、性別と性役割を、意図してごちゃ混ぜに論立てしているからです。

人は生まれたら、生まれた時に割り当てられた性別の人として、その性別に似合った生き方をするように、世間から押し付けという課題を与えられます。

しかし、トランスジェンダーの人の場合は、生まれた時に割り当てられた性別の人として、その性別に似合った生き方をするように、世間から押し付けという課題に加え、本来自分とは違う性別を割り当てられ、その異なる性別で生きていく事を強制される課題を与えられます。

性役割からの逃避は、生まれた時に割り当てられた性別の人として、その性別に似合った生き方をするように、世間から押し付けに対するもので、トランスジェンダー当事者の性別移行は、本来自分とは違う性別を割り当てられ、その異なる性別で生きていく事を強制される事に対する事です。

しかし、トランスジェンダーではない人には、本来自分とは違う性別を割り当てられ、その異なる性別で生きていく事を強制される事は分からないので、トランスジェンダー当事者の性別移行を性役割の逃避と捉えてしまうのです。

この辺りは、周司あきらさんと高井ゆとりさんの『トランスジェンダー入門』に詳しく書かれています。



話を戻しますが、以上のことを踏まえ、上記のような発言は、意図して性別と性役割をごちゃ混ぜにして、トランス女性のみならず、トランス男性やノンバイナリーの人たちを、無理やりに出生時に割り当てられた性別に押し込み透明化する暴論です。

自分にとって未知の存在に対する恐怖を手に、他人の人権を尊重する事を拒否する事が正当化される事はありません。

上記の発言は、明らかな言論の暴力ですから、特に当事者の方におかれましては、間に受けて傷つくという事がないように、気をつけていただきたく思います。

元男子が呆れるクソなコメントについて。当事者に向けられる無理難題が当事者や当事者を越えて誰を傷つけるか考えてみてください。

河上リサのホームページ

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