見出し画像

完全主義の子育ては、心を育てない

子どもの個性はさまざまです。あれができて、これができない、でもこれは得意で、これは苦手・・・。人には、得手不得手があって当然です。私たち大人もみなそうです。得手不得手があって当たり前。

「すべて、どの分野も、満点であれ!」ということを求めていると、子どもは常に息苦しく、伸び伸び育つことはできません。

できる、できない、があって当然。

得意、不得意があって当然。

好き、嫌いがあって当然。

自分のことは棚にあげ、お子さまに「どの分野も満点を目指しなさい」と求める子育ては、いつか必ず子どもを追い詰めることになります。「ここまで(満点)来ないと認めないぞ!」と基準を設けて育てると子どもの能力はこじんまりとまとまるのに対し、「苦手なことがあってもいいんだよ。」と基準を設けずに育てると、子どもはどんどん能力を伸ばしていく、ということを知って下さい。

また、完全主義で育てられている子がどのような心の育ちを辿り、小学校中学年から高学年にどのような姿になり、思春期にどのような青春を送るのか、をたくさんの例からよく知っています。残念ながら、お世辞にも心が育っている、と言うには程遠いのが現実です。

寛容さに欠け、人を許すとか、お友だちをかばうとか、、こっそり助けてあげるとか、誰も見ていなくても正しい行いをするとか・・・そういうところが、まったく伸びません。親の前ではいい子を演じ、親がいないところでは傍若無人、ということはよくある話です。

完全主義の子育ては、心の子育てとは正反対。

本当にいけません。

いただいたサポートは教室の絵本購入に使わせていただきます。