心の整理

私の大好きなBUCK-TICKというバンドが、いつか無くなってしまう時がくるかもしれないと、ずっとずっと怯えていた。
あっちゃんがいなくなってしまって1週間。
抜け殻のような感覚でした。悲しいという感情しかなかった。
まだ追悼という言葉もしっくりきません。
この文章、つまらない自分語りになると思うけど、少し長く書こうかと思います。

10/19のあっちゃんのライブ中の体調不良。
私は和歌山に帰省していて、GENERATIONSの和歌山ライブに参戦し、幸せを噛み締めながら和歌山から大阪に戻っていたのですが、Xでのお魚さん達の呟きを見て電車内で本当に怯えた。
以前もあっちゃんは舞台中での体調不良もあったし、コロナも経験されていた。
2021年のDIQに参戦した時、あっちゃんがすごく痩せている気がして楽しい反面心配になってた。

もうここ10年くらいずっとBUCK-TICKが無くなったら…を想像して1人で勝手に怯えてて、漠然と…メンバーの中では1番にあっちゃんが倒れてしまうんじゃないかとどっかで思ってた。
ボーカルさんはグループの中で言葉を紡ぐ事が多く、繊細で敏感な方が多いと私は感じてます。

私は音楽が好きで、今までも様々なジャンルを聴いて、何組か深くハマって追いかけたアーティストの方がいる。
地元の和歌山は本当に田舎だったので、娯楽が少なく、小学生までは漫画、アニメに没頭。
中学校で絶愛/BRONZEにハマり腐女子の世界へ。
中3にLUNA SEAをテレビで初めて見てヴィジュアル系の世界に没頭した。
二次元が好きだった私が、二次元みたいに美しい男性に惹かれたのだと思う。

また私は変人気質で、学生の頃から人間嫌いで、集団行動が苦手で、学校はストレスと苦痛が多かった。
当時心の拠り所は漫画と音楽しかなかったと言っても過言ではない。
歌詞から世界観を勝手に妄想して、それを絵や漫画にするのが好きだった。
交通が不便な土地だったため、電車も高校生までほとんど乗らず、閉鎖的な環境が落ち着くタイプだった。
それは不幸でもなんでもなく、家庭も平凡、幸せな家庭だったし何の不満もない。
どんな音楽を聞こうが自由に聞かせてくれた両親には感謝しかない。

ただ生まれた頃からある自分の中の二面性というか、自分でも驚くくらい何とも言えない闇を抱えている自覚がある(他の方と比べようはないが)
吐き出し口も無ければ、闇の自分は傷つきやすいため人付き合いは学生時代も、大人になっても割と距離を置いくようになっていた。

その闇を代弁、共感してくれているかのような曲が多い、ヴィジュアル系にハマり込んだのかもしれない。
個人的にBUCK-TICKはヴィジュアル系という立ち位置ではないと思っているが…全員顔がいいロックバンドではあるけどw
曲で描かれる闇は特に優しくて、居心地がよかった。時には寄り添い、時には暴れ出しそうな衝動を吸収してくれたのだと思う。とにかくBUCK-TICKの曲が救いであった。

初めて見たのは1995年かな?私は15歳。
3月頃にテレビで流れてたロックのランキング番組みたいなもので初めてBUCK-TICKを認識した。
「ドレス」のPVだった。
あっちゃんがロングの黒髪で歌ってる一瞬の瞬間を見た。
あれは男性なのか女性なのか?気になってた。美しい人だったなって。
当時はスマホもなく携帯もまだ一部にしか普及していなかったので主な情報源はテレビだった。

その1ヶ月後くらいかな?
BUCK-TICKがMステで「悪の華」と「唄」を披露しており、「ドレス」のPVの人だと一致した。
短髪になっており、何て美しい男性なのか!と思ってちゃんと見た。ステージングも非常にかっこよかった。
そこからズルズルとハマり、ちょうど発売となった「Six/Nine」というアルバムでドハマり。
思春期の女子が口にするには憚られるアルバムタイトルであるw
昔全曲PVをこのアルバムで作っていて、それを見てやっと星野さんをしっかり認識して、曲を聴くにつれ星野曲にドハマり……今に至る、という感じである。
私はリーゼント、短髪の星野さんが大好きです(聞いてない)
正直高校の仲間の集まりバンドで、今井さんは当初から音楽好きで作詞作曲している天才肌ではあるけど、
ポーンと人数合わせ的な感じで連れてこられた星野さんがwあんなに美しい様々な曲を作る作曲家になるとは…彼を連れてきてくれたユータさんの審美眼がすごい。
ありがとうユータさん。

また余談だが、愛すべき絶愛/BRONZEの主人公のモデルにもなっていた事がMステを見てようやく自分の中で一致し、驚いた。
二次元でしかいないと思っていた美しい人が、三次元にも存在したからだ。
ある意味私が三次元の男性を男性として意識できたのはBUCK-TICKのおかげと言っても過言ではない。

そういえば当時のBUCK-TICKはファン想いじゃないとなんか叩かれていた気がする。
今となってはファンサの嵐で信じられないけどw
私はド田舎で子供だったので、ライブに行く機会ができたのは非常に遅かった。
Six/Nineのツアーには参加できていないが、MCなどがないとか、演奏時間が短いとかそういう記事が出ていた気がする。

私が初めてBUCK-TICKのライブを見たのは「COSMOS」アルバム発売後のツアーの大阪だったと思う。本当に素晴らしくて何で叩かれていたのか私は分からなかった。
確かにMCはないし、昔は開演時間に始まらなかったし、色々ツッコミ所は多かったけど、プロのステージを見たなぁという感動があった。

そう言えば私がファクラブに入った時はまだ「BUCK-TICKクラブ」というファンクラブ名でクソダサいと思った記憶があるww
でも1年もしないうちに「FISH TANK」というファンクラブ名に変わり、ファンクラブの会員番号も一新された。
私はBUCK-TICKクラブに入会した時は20万とか超えた会員番号だったと思うのだが…(覚えてないけど多分まだ実家にカードある)すごい会員数いる!とびっくりした。
でもFISH TANKになったら新たなカードでは9000番台が来て、それも本当にびっくりした。
人気商売とは入れ替わりが激しいんやなぁとぼんやり思ったのを覚えている。
そこから28年、今また会員数、お魚さんが増えて、老若男女に愛されているBUCK-TICKは本当の本当にすごいと思う。

私は19歳〜大阪に出たのでここからツアーの参加頻度が増え、「ONE LIFE, ONE DEATH」のツアーは全国各地1人でめちゃくちゃ参加した記憶がある。
様々な場所で素敵なお魚さん達に出会えたが、ずっと一緒に回っていた友達は結局ずっと同じ子で、1人から増える事がなかったw
狭く深い人間関係は大人になっても相変わらずだ。

BUCK-TICKは出るアルバムごとに新しい発見や、音楽性があり、最新のアルバムが発表されるたびにワクワクしていた。
今まで様々なバンドを聴いてきたけど、そんなバンドは初めてだった。
根本はポップで、メロディやサビはキャッチーなものが多いので聞きやすいし耳に残りやすい。
どのアルバムもそれぞれ素晴らしいが、比較的最近のアルバムだと、2018年「No.0」は個人的にめちゃくちゃ好きだった。


突然だけどもBUCK-TICKを自然に例えると…とか考えたりする。妄想癖がこびりついているのでw
今井さんは太陽、星野さんは空、ユータさんは風、アニイは大地、あっちゃんは深い暗闇、なんて個人的に思っている。
私の闇の部分を否定せずただそばにいて、寄り添ってくれていたのがあっちゃんの歌詞や、歌だと思う。
私の人生の半分以上、一緒に生きるために、体を支え立たせてくれてたのがBUCK-TICKの音楽だった。
今までの名曲達はこれからもずっとずっと私を支えてくれると思う。
今はまだ悲しくて聴けてない。
映像も見れてない。
でも悲しいのが怖くてできていないだけで、早く見たい自分もいる。
だって今までBUCK-TICKの曲があったから頑張れた。
生きてこれた。

世界の終わりみたいな悲しいニュースの時に、BUCK-TICKの代わりに私をしっかり立たせてくれる何かを今まで探してきたけど、見つからなかった。

他に大好きなアーティストもいるし、家族も友達も猫も全部大事な人達で大好きで私を受け入れてくれている全てに感謝している。
その誰も彼も、それぞれの代わりになんて絶対にならないのだなぁと、改めて気づいた。当たり前なのだけど。
まだ半身を切り落とされたみたいに呆然としている。

正直アーティストの方々の活動は、いつ終えてもおかしくない。
ご本人達が発信してくれている、姿を見せてくれているのを、ありがたく見させてもらっている。
続けてくれとか、もうやめろとか、プライベートで炎上とかも含め、ファンのエゴでしかないという考え方です私は。
芸能人の方たちだって芸能人の前に人間ですもの。
自分のために、後悔しない生き方をするのが1番です。
自分の判断でいつ辞めてもいい。

でもやっぱり、生きていてほしかった。
エゴでしかないけど…色んな意見がSNSでもあるけど、どんな姿になっても、ただ、生きていて欲しかった。
英雄とか、カリスマにはならないで欲しかった。

私は蜉蝣というバンドも好きで、2010年にボーカルの大佑さんが亡くなった。
蜉蝣はその時活動休止していて、ソロ活動していたけど、私はバンドで蜉蝣の曲を歌ってる大ちゃんが好きだった。もうステージで、大ちゃんのパフォーマンスを見ることができない。本当にショックでした。
今、バンドメンバーのみなさんでたまにライブされていたりとかするのですが、1度も行ったことがありません。
皆大好きだし、歌は今も聴いてるし。行ったらきっと楽しめるかもしれない。
でも、大ちゃんの声では、大ちゃんのパフォーマンスはもう見れない。
いまだに悲しくて…他の形になってしまった事が受け入れられてないんだと思います。怯えが拭えない。
生きてさえいてくれたら、万が一でも、次の夢が見られるけれど、亡くなってしまったら夢さえ見られなくなるのが辛いです。

同じように、最新作のBUCK-TICKが好きだった私が、
果たして今後見れるのか…正直あっちゃんのいない未来に怯えています。
今井さんが続けてくれるって発信してくれた事、めちゃくちゃ嬉しかった。
他のメンバーさん達の方が、より辛いはずなのに、ライブのグッズを各地で販売してくれる。
神対応すぎる。
最高のグループ、スタッフさんです。
今後もずっとずっと大好きは変わらない。
本当に皆さんが元気で、ずっと今後も素敵なBUCK-TICKを見せてほしい。
また星野さんに会いたい、ギターが聴きたい。
どんな形でBUCK-TICKが続くのかはわからない。
でもそれはメンバーさん達が決める事で、我々はまたPARADEに参加するかしないかは自由なのだ。

だけど今はまだ悲しみが深すぎて、次を思う事ができない。
長々と書いてしまったけど。
この1週間でずっと、ぐるぐると頭で考えていた事を書きました。
同じ深い悲しみに溺れているお魚さん達の呟き、あっちゃんの生前の素敵なエピソードを見て、心休まる時が多々ありました。
こんな文も、どこかの誰かの気休めになれば幸いです。

あっちゃん、大好きです。
ありがとうをどれだけ言っても、足りないくらい。
同じ時代に生きてくれた事、本当に感謝しています。

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