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イギリスの6月 ロイヤル・アスコット

今月に入って、信じられないくらいの夏日が続いています。先週は気温が30度近い日々が続き、イギリス人の肌の露出度は半端ありません。おばさんやおばあちゃん達もかわいい柄のサマードレスを着ていますし、どんなに体格が良くても気にせずにショートパンツやタンクトップを着ています。こういうお天気になると、庭でBBQというのが、ファミリーの週末のポピュラーな過ごし方になります。

そんな中、土曜日にロイヤル・アスコットに行ってきました。ロイヤル・アスコットとは、毎年6月に開催される英国王室主催の競馬の祝典です。競馬や、ドレスアップした人々の華やかな雰囲気を楽しめるだけでなく、主催者であるロイヤルファミリーも見ることができます。

8年前に一度観戦しに行ったときは、ウィンザー・エンクロージャーという、ピクニックエリアでの観戦だったので、ドレスコードは厳しくなく、友人達と少しおしゃれをして、ランチやワインを持ち寄りし、ピクニックシートを敷いておしゃべりしながら観戦しました。

今回は、クイーン・アン・エンクロージャーという、入場料も2倍以上するフォーマルなエリアで観戦してきました。ドレスコードは、女性のドレスは膝丈か膝下、肩丸出しのオフショルダーは禁止、ジャンプスーツや上下揃ったスーツの場合のみパンツも可、帽子やファシネーターの着用は必須、など。男性はスリーピースもしくはツーピスの上下揃ったスーツ、シャツにネクタイ、靴下も必ず着用、という決まりがあります。女性も男性も、皆おしゃれをしてきていて、観戦客のファッションを見ているだけでも十分に楽しめました。特に女性のファシネーターは見ものでした。クイーン・アン・エンクロージャーでは、ピクニックエリアとはルールが異なり、飲み物、食べ物の持ち込みは禁止で、敷地内のカフェやレストランでオーダーして食べることになります。売っていたものは、お酒の他には、ピザ、フィッシュアンドチップス、チーズトースト、甘いペイストリー、といった感じで、日本人の感覚で言うと、もうちょっと凝ったものが食べたいなーといったところでしょうか。

人を観察するだけでも十分行く価値ありです。賭けて勝てばもっといいですが。そして私にとって一番感動したのは、レースが終わった後のコンサート(閉会式のようなもの)でした。オーケストラのバンドが、昔懐かしい誰もが知っている曲を演奏し始め、それに合わせて群衆は歌って踊って、会場が一体となってその瞬間を思い切り楽しんでいる、そんな風景でした。曲はGod Save The Queen (女王がお亡くなりになってもやはりこの曲は永遠です),Sweet Caroline, Chelsea Dagger, Come on Eileen など。来年は歌詞を覚えて一緒に歌いたいなーと思いました。

6月の楽しい思い出です。