◆RJとわたし(THE NATURALKILLERS/千代谷正貴)

マスターとの出会いは、地元の楽器屋さんにあった小さなホール。
僕が音楽をやろう!と決めたのが、25歳。仕事をやめて音楽に関係するバイトもしたい
と思い、ライブハウスだったり、楽器屋だったりを掛け持ちしていた。

その楽器屋さんでたまに開かれるホールを使った発表会に、
たまに音響として、呼んでいただいて、音響なるものを少しづつ学ばしてもらってる時。
楽器店には専属の音響さんはいてなくて、内容が複雑なものな時等は外から音響さんがやってくるのだ。

そして現れたのが、RJのマスターの多田さんだ。
いつもマクドナルドのたしかコーヒーを飲んでいた。記憶違いかもしれないけど、茶髪で
色付きの眼鏡をかけていたように思う。いい意味でも悪い意味でも今よりも若かった。
そりゃまーお互い様なんですが。笑。

当時の事でよく覚えているのはシールド(線の事)の8の字巻のやり方と、
あと、「はよかえらな店でミュージシャンがまってんねや」って言っていらいらしてはった事。
ぐらいです。笑。
でも、たぶん色々教えてくれたので、すごいちゃんと学べた気がしてうれしっかったな。
BGMによく使うリトルフィートのアルバムもかっこよかった。
2,3回、多くて、4,5回ぐらいだと思う。楽器屋さんであったのは。
多分、僕はそんな好かれてはなかったと思うな。笑。


そして、ちょっと時間が経過して、どこか新しくライブする場所を探してたか何かで、
そういえば、多田さんお店やってるてゆーてはったなーと思って。
セッションデー(RJのエントリー式オープンマイクイベントの事)に参加させていただいたのが始まり。
楽器屋さんで会ったのとはまた違う印象で。なにより、セッションデ−における司会のうまさに
すごくびっくりしました。いまでも天才的だと思う。

そこから、セッションデー、タイバンデ—、からワンマン、通年イベントまで。
だんだんといろんな話をする度に仲良くしてもらえた気がします。
サーフィンにも誘ってくれたのも覚えてます。うれしかったな。


お店ってどうしたって、店主個人の人間がそのままダイレクトに投影されると思います。
マスターの料理は本当に美味しいし、音もちゃんとしてくれる。そして金銭的な意味でも
すごくたくさんバックしていただいていつも助けてもらっています。
とかもあるんですが、つまるところ、その人柄が好きだし、信頼してます。

感謝の仕方ってたくさんあると思うんですが、お店に対する僕なりの正しい感謝というのは
やっぱり自分が、ちゃんともっと人気がでて、たくさんのお客さんをここに連れてくること。
それしかないと思う。いつか、そうしたい。とかそんな時間はもうないんだという事はよくわかってる。
出来るだけ早く、その日を迎えて、一緒に笑えたら最高だなって、心から、そう思ってます。


今回に企画を立案してくれたゆしん君をはじめ、たくさんの素晴らしい人たちが協力してはるのも
僕なんかがいうまでもなく、それはマスターの生き方、人としての信頼で、築いてきはった財産そのものだと
思います。
出来るだけ楽しく。この局面を乗り切っていただいて、これからもどうぞよろしくさせて下さい。

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