いま掌の中にないもの全ての話だと思う。電車に乗り遅れたら一本前の電車に乗ったであろう”私"には二度と会えないのと同じで、無くした物と同じ種類の物を買い直しても、同じような何かでしかなく、無数の選択肢を進んだ先、少しずつズレた世界の枝葉の突端で、忘れ物をしてまた違う世界に戻っていく
むかしの_27668