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【設備設計】日本でこの箱が歩道にある街は高級住宅街?

 日本に外国人観光客が来て、日本らしいと思う風景は電柱+電線がある。私たちは日本に生まれて、日本に育っているので全く普通の景色だが、海外ではあまり一般的ではない。それは、海外の多くの国では電線が地中に埋まっているから。

諸外国で地中化が進んでいるのには様々な理由があるが、以下2点が大きな理由だ。

①メンテナンス性を考慮した配管方式によるコスト高
[日本:約3億5000 万円/km、英国:約6,000 万円/km、フランス:1,600 万円/km、インドネシア:約1,075 万円/km]

②上記のコストを負担する事業者が海外では電力事業者に対して、日本では道路管理者が、電力会社、住民と交渉して行う必要があるが、調整が難しい。

結果日本では大都市の一部のみ地中化が住んでいるが、それでも東京でも8%前後と非常に低調

130202 ※ 全道路(高速自動車国道及び高速道路会社管理道路を除く)のうち、電柱、電線類のない延長の割合(R3年度末)で各道路管理者より聞き取りをしたもの

 そんな貴重な地中化が行われている道路には下記の様な箱が設置されている。普通は電柱に取り付けられている、変圧器が収められているのだ。歩道や道路の近くにこの箱がある街は地中化がされている街という事になる。

普段通勤で通る東山通りという名古屋の幹線道路は地中化が行われていて、下記の様なすっきりした感じ。自転車と歩行者もわかれていてすごく通りやすい。1km当たり3億5000万円という高級道路だと思うと少し得した気分になる。

でも通りから先はすぐに電柱となる。太い幹線に引っ張られて電柱がかなり傾いていた。。。大丈夫だろうか。

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