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シンガー

私は音楽を愛している
曲は聴くし 歌詞も書く

アマチュアだが
関西でアカペラグループに
所属している

コーラスは下手だが
リードボーカルには自信がある

昔も今も

ここ数年くらい
家庭の事情やコロナ禍で
グループとして活動できて
いないのが寂しい
再びステージで歌いたい

さて 今日は私個人の話

最近 歌い方を変えようと
している自分がいる

今までやってきた
自分を捨てる訳では
決してなくて
どうしても邪魔なモノがある

今まで私の中に在り続けた

『上手く歌ってやろう』
『どうだ?上手いだろう?』

そういった自己顕示欲

これらを 一枚ずつ丁寧に
剥してゆく作業は本当に難しい

カバーでも自分の曲でも
聴き手に『音』を届ける時
想いと別に『自我』があると
それは煩わしいモノになる

そりゃ 上手く歌いたい
上手いと思われたい
でも 最も大切なのは
上手く歌う事じゃない

『何を感じてほしいか?』
『何を伝えたいか?』
『いかにして伝えるか?』

聴き手と曲と己と
真正面から向き合い
自然体で受け入れ身を委ねる

つまり
ひとつの空間になるということ

どうして なかなか
これが難しい

理想とは程遠い
だが研ぎ澄ましてゆこう

でも再びメンバーと共に
ステージに上がる日まで

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