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PCの音質がよくなるプラグインのレシピ〜試聴できます〜

こんにちは。Toruです。

きょうは私が使っている

“Macbookから出力される音をきれいに加工して再生する方法”

をご紹介します。



用意するもの

・手持ちのDAW
・プラグイン①Kilohearts「Disperser」 ★〜$59
・プラグイン②Thimeo「Stereo Tool」 無料
・Stereo Toolのプリセットファイル「Orban 8600 Impact MX
BlackHole 無料


設定方法

①「BlackHole」をインストール


②システムサウンドの“出力”を「BlackHole」に、DAWの“入力”を「BlackHole」に、DAWの“出力”を「Macbookのスピーカー(など任意のデバイス)」に設定

順番につなげていきます

※これでMacのサウンドをDAW上でいじれるようになりました

⚠️注意:DAWの“出力”は「BlackHole」にしないでください
回路がショートして大きな音が出ます


③手持ちのDAWで、以下のようにトラックをルーティングする

トラック1:Macから入力するサウンドをモニタリングし、録音アームをON。トラック2へ送る。

生音が流れるトラックです


トラック2:Declipperを画像のように挿す。 トラック3へ送る。

生音とはいえちぢまった部分があるので、ほぐしていく役割のトラックです


トラック3:Stereo Toolを挿す。プリセット「Orban 8600 Impact MX」を読み込む。License > Active license info >「Turn all unlicensed features off」をクリックする。トラック4へ送る。

本格的に加工していくトラックです 有料オプションは無効にします


トラック4:Disperserを挿す。330Hzあたりをいじる。トラック5へ送る。

低音域のタイミングをずらし、一度に重なった楽器の音をそれぞれ聴こえやすくするためのトラックです


トラック5:Clipperを画像のように挿す。リターントラックへ送る。

音の「大小」を「大大」に近づけるようなイメージのトラックです


リターントラック:リミッターをかける。


これで

IN→BlackHole→DAW(Declipper→Stereo Tool→Disperser→Clipper→リミッター)→OUT

という音の通り道ができました

このDAWではトラックを入れ子状にグループにかけることでセンドの役割を担ってます

手順は以上です!


解説(経緯)

「そういえば、FMラジオって音質めっちゃいい。PCでも再現できるかな?」と思い立ち、調べてみたところ、Twitterにてたった一人で再現を試みる音響エンジニアさんが。
彼によると、

FMラジオではプロ仕様のハードウェア「Optimod」などが使われている

「Optimod」の音の処理をPCで再現するには、プラグイン「Stereo Tool」と5万円の有料オプションが必要

有料オプションは「Declipper」と「Advanced Clipper」というもの

「Advance Clipper」にはFMラジオの音質のキモとなる「位相遅延」という機能が含まれる

とのこと。5万円は値が張るなと思い、どうにかしてコストカットするため、有料オプションを他プラグインで代用できるかどうかを模索。そして、「位相遅延」を再現できる$59のプラグイン「Disperser」を発見。(位相遅延には特定の周波数の音域が聞こえるタイミングを遅らせることでボーカルやベースなどの音同士が重ならなくなり音がクリアに聞こえるという効果があるそう。)それならEQで音域を割って、タイミングをずらせばいいのでは?とも考えたが、プラグインはそんな単純なものではないようで、(調べていると電気信号とかそっち系の話になってしまったので、わけがわからず)深掘りは断念。
そんなこんなで、「Disperser」でFMラジオのような「位相遅延」を再現し、誰かが頑張って作ってくれた「Optimodみたいな爆上げ音圧」になるプリセットの無料部分を引用するという、この方法にたどりつきました。エンジニアから見ると荒技かもしれませんが、聴いた感じ音はいいので、よかったら使ってください。

それでは

聞き比べ

をどうぞ!

いかがですか?
気に入ったらぜひ使ってみてくださいね。

以上です!ありがとうございました。

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