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ドラマ「95」第一話を見た話

「だが、情熱はある」の途中のSNSの宣伝動画で海人くんに出会い、出会い頭1分で泣かされ、どっぷり浸かって約1年、待ちに待ったドラマがついに始まった。

あのドラマで髙橋海人に魅せられた誰もが、「次」を注視したであろうと思う。

そんな状況で選ばれ、選んだ、出演作。

そりゃあ期待もする。


感想、というほどでもないけれど、とにかくめちゃくちゃドスンと心にも響くドラマだったので、感動が薄れないうちに書き殴っておきたい。


事前に公式さんが出してくれた冒頭を見て、画面の色味と重みがまずいいと思った。

細かいことはわからないけれど、大衆洋画育ちということもって、どちらかというと、金かかってんなー!という重厚感のある映像が好みなのでまずそれが嬉しかった。

お気に入り俳優さんの主演作品が好みのテイストだったり、しっかり作り込まれているように感じられるのはファンとしてとても嬉しい。

好みの役者さんに出会っても、「次」の作品が好みじゃなかったことはたくさん経験している。

海人くんの今回の選択は本人の言葉通りすごく「攻めてる」んじゃないかなと私も思ったけれど、初回を見た今時点で、お見事だった気がしている。


海人くんの演じる感情の解像度

何が一番好きって、多分これだと思う。

感情の解像度。

表現力、というのか。

広重秋久っていう子の繊細さや、内面的な複雑なあれこれが浮き上がって、はっきりと見えてくるあれが本当に好き。

何かが極端に大袈裟なわけでもないのに、ちょっとした仕草や視線の泳ぎ方で、下手したらただ立ってるだけで、何もしていなくても伝わってくるあれ。

リアルな存在感と人間味の奥行き。

圧倒的だと思うのだけれど、どうだろう。

感性と好みの問題だろうけれど、私の受容体は海人くんの発する何かに完全に乗っ取られているようで、心拍数まで影響する。

毎週この演技が見れるかと思うと、それだけでもひたすら3ヶ月間が楽しみになった。

言い方の良し悪しはあるけれど、あのどことなく漂う陰キャ感、理由の分からない劣等感を抱える雰囲気、治安の悪い人や父親に強く出られた時の戸惑いからくる挙動不審具合、でも今の自分を指摘されたり、下に見られるのは何か嫌というプライドが垣間見える感じとか、どこか拗らせた人間の内側の解像度が高くて大層好きだ。

大きな声を出し慣れていない人が、頑張って声を張り出した時に裏返ってしまって、自分の声にびっくりしてちょっと恥ずかしさや戸惑いを感じて止まっちゃう感じとかも最高である。

惚れる。

なのに妄想でおじさんを突いて蹴り飛ばした時の体幹の確かさと形の綺麗さとかっこよさな。

惚れる。

大事なことだから3回書いとく。

惚れる。

正しくは惚れてる。

プロデューサーさんがこの役に海人くんをと熱望したのも首がもげるほど頷いてる。

共演者さんの魅力

圧倒的な存在感と役のカリスマを見事に背負ってる中川大志さん。

私は”お初にお目にかかります”なんだけれども、最初に出た宣伝カットの「Q!Go!」でこれはいい役者さんに間違いないだろうな、というのは分かった。

あんな浮世離れしたセリフを浮かせずに、あの厚みで言える時点で間違いないとは思っていた。

けれど、想像以上だった。

鈴木翔太郎、魅力大爆発してた。

あんな高校生いてたまるかとは思うくらいかっこよかった。

「カリスマ性の持ち主」だなんてキャラ紹介に書かれ、「へぇ…」くらいに思っていたけれど、本当にカリスマ性の持ち主だったからやられた。

そして、安田顕さん。

思わずXでも書いたけど、海人くん、大人になって安田顕さんになるかな…という第一印象だったのが、語るごとに”一時の波乱が通り過ぎ、市中に戻って大人になったQ”が見えてきて、これもお見事すぎてびっくりした。

内面に激しい何かを持ちながら、自分でもそれに気づいていないのか、気づかないまま誤魔化しつつなのか、どこか居心地の悪さを感じながら”普通”からはみ出さないように、世間に合わせて生きてる感じがじわじわ出てきて痺れた。

もう一度翔みたいな、内面を剥き出しにしてくる存在が現れたら、また変わるんじゃないかな、っていう何かを持ってそうな…。

あの女性ジャーナリストさんが知ってか知らずか、その薄皮を剥がしにかかってる感じと、あの喫茶店の感じ、そして大人になったQの過去への視線がトータルで好きだった。

もう一人、何気に好きだったのが桜井日奈子さん。

あの年頃の弟のいるお姉さん感、好みであった。

ここから先もこんなに好みで素晴らしい俳優さんたちが脇を固めて物語が進んでいくと思うと、役者好きとしても嬉しい。

他の共演者さんたちも素晴らしい方々らしいことは目にしているので(ドラマ素人なのでほとんどみなさま初めまして状態)、そういう面でもとても楽しみだったりしている。

キャラクターの魅力

これはもう、原作者さんと脚本家さんと各俳優さんが総出でいいお仕事されてるのが良く分かった。

個人的にざっくりと刺さりまくってるのが、Qの繊細さ。

宣伝動画で、Qの持っていた一輪の白い花がずっと気になっていたのだけれど、その理由が何だかとても痛くて、魅力的で、よくわからないけれど、とても好きだった。

親が事件とニアミスしたとはいえ、実際には身の回りの人は無事だったわけで。

その状況で、あれだけ「人が死んでる」ということに敏感になる心の表現がとんでもなく魅力的な気がする。

翔にしても、めちゃくちゃな破天荒に見えて、二人称は基本的に「君」だし、呼び名についても最初に本人に了承をとってる感じに、賢さとか育ちの良さみたいなものを滲ませるしで、細かい設定がとても好みだった。

タバコの存在感で炙り出す時代の色

海人くん自身が「攻めた作品」と言っていたけれど、まさかここまでとは思わなかったのが、宣伝動画でも見えたタバコの煙と、冒頭で出現した銃。

昔と比べると、映画にしても、格段に登場が減ったと感じる一つがタバコだ。

極端な話だけれど、昭和の刑事ドラマがとんでもなかったのは、特番などで時折取り上げられるので、ご存じの人も多かろうと思うけれど、時代が降るごとにタバコと銃はグラデーション的に減っていっているイメージがあった。

最近、と言っても私は近年映像作品から離れていたので、その期間を外したとしても、それでもだいぶタバコと銃の描写は減ったと思っていた。

だから、冒頭に銃を写し、タバコの煙を作品全体に燻らせていることにびっくりした。

そして高校生役の中川大志くんのタバコの扱いが、いつか見たかっこよさでマジでびびった。

あの歳であのタバコの扱いは嘘だろとちょっと思った。

さらには喫茶店で大人になったQはもちろん、語らう相手になる女性ジャーナリストすらタバコに火をつける。

今でもタバコを吸う人が一定数いるのはわかっているけれど、今の世の中、喫煙できる場所には衝立ができ、実際私の周りに喫煙者はいつしかいなくなっている。

それこそ大学時代の方がよほど吸っている人は周りに多かったし、私が男友達からキャメルを1本渡され、初めて煙を体に入れたのも大学時代だった。

そのころは既に21世紀にはなっていたけれど、まだタバコに対する憧れ的な何かが残り香として漂っていた時代だったんだろうと思うと、タバコひとつだけれど、ちょっとノスタルジックな気分にもなる。

視聴者にそんな思いをさせたのだから、あの時代を扱うドラマとして臆すことなくあれだけタバコを使うのも、きっと大成功なんだろうと、思っている。

もう一つ添えておくと、時代背景の彩りに、当時のニュース映像をふんだんに使っているテレビの力技も痺れた。

オープニングとエンディング

King & Princeの1ファンでもあるので、もちろん楽曲として楽しみにもしていた。

けれど、私の中の映像好きが強めに出てしまった。

オープニングもエンディングも大変好みであった。

並ぶ古いテレビも、それを覗き込む海人くんも、瞳のアップも、テレビを撫でる手のカットもだいぶ刺さってありがとうだった。

エンディングなんて、映画じゃん、映画のエンドロールで大好物なやつじゃん、だった。

95年よりは前だと思うけれど、エンドロールでNG集とか撮影裏を見せてくれる映画が登場して、一時流行ったのではなかったろうか。

有名なのはジャッキー・チェンの映画だと思うが、他の映画でも時々見かけた気がする。

最初にあれを発案した人もすごいなぁと思う。

まさかそれをドラマで観れるとは。

とても上質でかっこ良く素敵なエンドロールだった。


で。

そこで使われてる曲。

主題歌、King & Prince、Moooove!!

とてもおしゃれでかっこよかった…!!

ObsessedのAyumu Imazuさんと聞いていたから、おしゃれな感じで来るとは思ってたし、海人くんの良さを存分に出してくる曲だろうなと期待もしてたけど、案の定すごく良くてすごく嬉しかった…!(語彙力…)

Aメロからしてあの半音を行き来する海人くんの歌声たまらん…

海人くんの小節終わり(用はない、Number one、Wonderland、That's your head (?)、Nonsenseあたり)と、廉くんの小節頭のあ音がたまらなく好きすぎて身悶えるという同志は必ずいると信じている。

(書いて思った…海人くんの歌う英語に弱いのがあからさまに出てる…ちなみにどれだけ弱いかを書き殴ったnoteはコチラ↓に残している…)

蛇足になるけれど、キンプリの公式TikTokのObsessedは本当に見事な伏線だった。

そもそも2人が揃って軽く踊ってみせるのもとってもおしゃれだし、音楽もおしゃれで大好きだったのに、こういうシンプルでおしゃれな伏線も大好物なので、大層してやられ大好きでありがとうであった。

おわりに

まだまだ書き足りない部分もあるけれど、1話見るごとにこれでは身が持たないのでひとまず終わっとく。

とにもかくにも、めちゃくちゃ楽しみなドラマが始まって嬉しい。

短気で根気がない私はドラマが見れないタチだったけれど、前回の廉くん出演のありすで経験を積み、なんだかんだとちゃんと1週間待てるまでに自分がオトナになっていることはわかったので、心置きなく堪能したい。


はぁああああ…

にしても時間泥棒がすぎるなぁあああ髙橋海人ぉおおおお…

困るよーーーー生活が困るよーーーー

困るけど生活に幸せと楽しみをありがとうだぁああああああ


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