2023年6月7日、北山さんのKis-My-Ft2卒業が発表された。

ショックだった。7人でいるキスマイが大好きだったから。
キスマイから北山さんがいなくなるのが、キスマイが7人じゃなくて6人になってしまうのが、すごく寂しい。

憶測でものを語るのは嫌いです。大好きな人たちを、彼らを応援する素敵なファンの人たちを、そして自分自身を傷つけることになる。

だから、私が感じたこと、今思っていることだけを素直に書きたい。言葉にするのもすごく難しいんだけど、言葉に出していかないと煮詰まっちゃうし、心が重くなるばっかりで、苦しいんだよ。

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ファンクラブメールで最初に目にしたときは「嘘だろ、キスマイで…？」とただただ驚いた。とんでもなく心臓がドキドキして、本当に健康に悪かったと思う。でも、涙は出なかった。

強がってたというか、現実逃避したかったのかも。「卒業することになりましたー！」「いやぁ、揉めたね(笑)」「ミツ急に言い出すんだもん」なんてワイワイしたファンクラブ動画でも上げてくんないかな、とか考えて。

翌日、7人のブログが更新された。7人7様の想いが痛いほど伝わってきて、そこで初めて涙が出た。

「寂しい」と思った。前向きに受け止めて応援しなきゃ、って押し殺そうとした感情。でも、「寂しい」って思っていいんだよ。だって、ブログでキスマイみんな泣いてるんだもん。

7人ともいっぱい悩んで、お互い傷だらけになりながら話し合ったのだろう。選ぶ言葉に個性が出ていて。らしい人もいれば、らしくない人もいて。努めて明るくしている文章も、思いっきり感情が溢れている文章もあって。

共通していたのは、みんなブログで泣いていたこと。書いてあるわけでも、泣いて書いたんだろうなって話でもなく、ただ、文章が泣いていた。顔は笑いながら頬を涙が伝ってたり、涙を拭いた跡が見えたり、まだ飲み込み切れなくてボロボロ涙をこぼしてたり。

2018年のライブツアー『Yummy!!』のDVDを見返していた。ファンクラブ加入前、私が初めて参加した思い出のライブ。アンコールを終えて、北山さんがファンに向かって叫んだ言葉が好きだ。

まさに、私にとってキスマイはそういう存在だったんだと、今回の一件で実感している。

毎日生きてれば嫌なことはいっぱいあるよ。それを、キスマイの曲を聴いたり、キスマイのバラエティを見たり、キスマイのかっこいい顔を眺めたり、キスマイファンの楽しそうなツイートを読んだりして、何とか次の日に向かっていけてたんだよ。

発表後も相変わらず元気をもらっている一方で、見るたび聴くたびに寂しくなる。プラス、心無いツイートや悪意ある記事を目にすると落ち込みが加速する。中身を鵜呑みにしてるわけじゃない、するわけない。でもやっぱり傷つくし、それを止める力がない悔しさ・もどかしさで。

ほんと勝手で図々しい話、メンバーの感情に同期してしまう。っていっても、実際は知らないから想像ではあるけれど。

ブログを読むと、それぞれの文章のテンポ感とか語尾とかが自分の中に入り込んできて、自分が話しているかのような気持ちになって、言葉と合わせて感情が揺れる。微笑んだり、歯を食いしばったり、涙がこみ上げてきたり。

そして、公式発表までの期間を思うとまた苦しい。平気なふりして悩みや葛藤を隠して、ずっと我慢するのは辛かっただろうな、って。

私も前職で辞意を伝えるまでの期間、大切な同僚に嘘をついているみたいでしんどかったし、嫌いな上司でさえ平気なふりして付き合うのは後ろめたかった。本音を隠して職場に行くのが辛くて、出勤途中に泣いたこともある。

北山さんがメンバーに卒業の希望を伝えたのが昨年の秋、公式発表されたのが6月なので、キスマイみんな半年以上平気なふりをしていたということになる。北山さんはメンバーに伝える前から悩んでたはずだからもっと。

一般人の私でも辛かったんだ。北山さんは、メンバーはもちろん、スタッフさんも共演者さんもファンの人たちもきっとみんな大切で大好きなはず。大好きな人たちに自分の想いを隠して過ごすって、どれだけ辛かっただろう。感情が同期して、胸が苦しくなる。

どうしてもまだ「寂しい」が手放せない。急に涙が出ちゃうこともある。

だけど、その気持ちに正直でいたいと思う。そんな簡単に切り替えられない。思いっきり寂しがる。

『今夜すきやきだよ』というドラマで、こんなセリフがあった。

寂しい。でも、絶対的に応援するよ！
北山さんも、キスマイも。