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〖詩〗 ひらける

鬱蒼とした山道をゆけば
ふと 場がひらけて
光がみちて
なにかを祝うように
葉が降ったのだ
ゆったりと降ったのだ
こうふくのありか
ここがそうなのかしら

それからというもの
鬱々とした昼間など
このささやかな空間が
私の懐に ぽっかりと
ひらけることがある


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