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ドイツ旅行2017:ガルツヴァイラー露天掘り炭鉱見学バスツアー


ガルツヴァイラー再訪

2017.09.17
ガルツヴァイラー露天掘り炭鉱見学バスツアーは前年(2016年)9月に参加している。ちょうど1年前だ。

既に見学済みなのでまたわざわざ来る必要もないのだが、年に3回しかない貴重なタイミングでドイツに滞在しているのに、知ってて行かないというのももったいないような気がする。
そんなわけでまたリピートしたのだが、人は学習しないものである。前回午後の参加だったのでバケットホイールエクスカベーターが逆光になってしまって、次があったら午前中に参加したいとか言っていたはずなのに、今回もまたのこのこ午後にやって来た。昨年が14:15の回。今回は14:30の回。行動パターンが全く同じである。

水をかぶって露天掘りの底に降りていく。泥や石炭の粉塵飛散防止のためだ。昨年も経験済みだが、今回は特に激しく水を浴びた。天気が晴れていたからかな。

超巨大重機群

バスが露天掘り炭鉱の底に向かって、もう一段、坂を下りていくと、向こうからバケットホイールエクスカベーターが現われた。これは去年の見学会で見たのとは別の機体だ。去年は構内では1体しか見かけなかったが、今年は次から次へと超巨大重機が現われた。こういうことがあるとリピートした甲斐もあったというものだ。
以下、時系列ではなく、機体別に紹介していこうと思う。

285号機

まず出迎えてくれたのがバケットホイールエクスカベーター285号機。特に掘削するような土壁がない場所にいたけれど、移動中だったか、メンテナンス中だったか。いずれにしても嬉しい出迎えだ。

後ろ側から見上げる。これも285号機が真ん中に停まっていてくれたからこそのアングルだ。青空に超巨大重機が映える。

そしてホール部のアップ。

見学のバスツアーが終わってから展望台に行ってみたら、真っ正面に285号機がいた。まるで展示用に置いてあるような位置だ。

288号機

288号機は昨年の見学会でも見かけた機体だ。今年も主役を張っている。見学のツアーバスもこの手前でスピードを落として、見学者の便宜を図ってくれる。

最高の場面なのに光が入ってしまった…
窓ガラス越しの見学だから仕方ないとは言え、やっぱり午前中に来るんだった。

山影からどーんと出現したようなアングルになって、これはこれでカッコいい。

755号機

ホイールが見当たらないので、掘削していくバケットホイールエクスカベーターとは異なる役割をしている超巨大重機だろう。

760号機

これもホイールがなくて、複数の手が出ているところは755号機と同じだ。同じ700番台として、755号機と同じ役割を果たしているのかもしれない。

番号不明の機体(バケットホイールエクスカベーター)

手前に1機、奥にもう1機いる。一段低くなっている場所で黒色の層を削り取っているが、これがおそらく褐炭層だろう。

露天掘り炭鉱を取り巻くいろいろ

ガルツヴァイラーの露天掘り炭鉱から火力発電所が見えたのも収穫だった。炭鉱の隣に火力発電所を建設して、掘った石炭をベルトコンベヤで直接搬送して燃やして発電する。そんな石炭の地産地消をやっているのがガルツヴァイラーで、その知識は昨年の訪問時に知ったのだけど、今回それを目の当たりにすることができた。
欧米のプラントに特徴的な徳利型の冷却塔から、大量の湯気が立ち昇っている。

ドイツのガルツヴァイラー露天掘り炭鉱の西側拡張の準備として、A44の東側への付替え道路の建設が進んでいる様子も今回のバスツアーで見学することができた。
2017年9月時点ではまだ開通前だったが、2019年にこちらが開通して、アウトバーンのルートが付け替えられたようだ。

アウトバーンA44のルート付け替えはガルツヴァイラー露天掘り炭鉱の西側拡張の象徴的な出来事だった。その後、廃道になった旧道付近の集落までの掘削が進展するにあたって環境保護団体との衝突が2023年1月に報じられた。今(2024年3月)は旧道よりもさらに西側に拡張が進んだようだ。

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