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持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方⑤

 女性専用の鍼灸院として事業展開する同院は、代表が持つコーチングスキルを活用した新規事業展開を検討していました。そして、この新規事業を広報する費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することとし、同院代表が作成した計画書を弊社がブラッシュアップして申請した結果、無事採択されました。

 今回は、同院が<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」をどのように記載して採択を引き寄せたのか、そのポイントをお伝えしていきます。

1.持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】編

持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】編(1)実施事項を具体的にする

 同院代表が当欄に記載してこられた内容のうち「今後のプラン」に該当する部分には、今後どのようなことを行っていくのかという「実施事項」がいくつか記載されていましたが、具体性が欠ける内容となっていました。

 例えば、今後行っていくこととして「地域における認知度を向上させる」という内容が記載されていましたが、実際にどのような行動を起こすのかイメージが湧きにくくなっています。

 実施事項は、ある程度具体的になっていないと読み手はイメージが湧かないため、内容の理解が進みにくく、結果として計画の有効性に疑問符が付きがちです。そのことは採択にポジティブな影響は及ぼさないことが想定されるため「地域における認知度を向上させる」ためにどのような行動を起こすのかを洗い出していただきました。

持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】編(2)時間軸を設ける

 実施事項が具体的であったとしても、それをいつ行うのかが分からないと計画としては有効性が高くありません。例えば、夏休みの宿題をどのような計画で取り組むかを検討する際に、いつまでにどの科目の宿題をどの程度終えるかという「いつ」という時間の概念が盛り込まれるのは当然のことであるはずです。

 同院代表が記載してこられた「今後のプラン」の内容には、このような時間の概念が盛り込まれていませんでした。よって、前述の実施事項を縦軸に、3年の時間軸を横軸に置いた表を盛り込んでいただき、いつ何を行うのかが分かるようにしていただきました。

持続化補助金に採択された鍼灸院の事例から学ぶ計画書の書き方【経営方針・目標と今後のプラン】編(3)目標はプランとリンクさせる

 ここまでは「経営方針・目標と今後のプラン」の中の「今後のプラン」を見てきたわけですが、「目標」についても再考していただきました。

 同院代表が記載してこられた「目標」は、各メニューにおける利用者数を倍増させた数値が列挙されていましたが、いつまでに達成する目標なのかが不明でした。

 目標は達成することが前提ですので、いつまでに達成するのかという期限を切る必要があります。そこで「今後のプラン」に3年の時間軸をとったことを受け、1年目・2年目・3年目それぞれにおける利用者数の「目標」を記載していただきました。 

 今回のコラムでは、持続化補助金に採択された鍼灸院が<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」を記載した際のポイントとして(1)実施事項を具体的にする、(2)時間軸を設ける、(3)目標はプランとリンクさせる、を挙げました。次回の記事では<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。

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