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オリジナル警戒標識「倒木注意」

山間部や森林、公園、神社への参道等の脇を通行する際、「倒木注意」等の植物に関する注意標識・看板が設置されている場合がある。


標識・看板を設置する目的

大まかに分けると2種類の場合がある。ひとつは暴風雨の後に道路に隣接する森林等の樹木が道路にかかって倒れているケースを想定して注意を促す場合だ。また、倒木はしていないものの、枝が道路に落ちているケースもある。

もうひとつは倒木・落枝はしていないが、道路に隣接している樹木の枝が走行中の車両と接触する高さ・距離にある場合だ。このような枝は通常は剪定するのだが、年季の入った松の枝など、切れない理由がある場合もあるため、その時は標識・看板で注意を促している場合がある。

「落枝注意」「竹木注意」「頭上注意」等、注意すべき事項を限定する補助標識や文字が書いてある場合もある。

標準は存在しない

「倒木注意」は、標識令に定められていないため標準形は存在せず、道路管理者が様々なバリエーションの警戒標識、または看板を設置している。「倒木注意」を標準形の警戒標識で表現するなら「(215)その他の危険」と補助標識を設置することになる。また、図柄と意味合いは「(209の2)落石のおそれあり」に近い。「落石のおそれあり」と補助標識になっているケースもある。「倒木注意」と「落石のおそれあり」標識が併設されている場合もある。

日本全国のバリエーション

四角い看板が設置されている場合はそれなりにあるが、警戒標識の形式を採っているものはそれほど多くない。

左上から右下にかけて
❶倒木(枯れ木)、❷倒木(広葉樹)、❸竹木
❹松とトラック、❺松と頭上注意

滋賀県彦根市芹川町 (Googleストリートビュー)
広島県広島市西区己斐上5丁目 (Googleストリートビュー) - 滋賀県のものと若干デザインが異なる
奈良県生駒市俵口町 (Googleストリートビュー) - 奈良県生駒市のみに分布
滋賀県蒲生郡日野町迫 国道307号線 (Googleストリートビュー) - 滋賀県の琵琶湖南西部の愛知川沿いと国道307号日野水口グリーンバイパス沿いにのみ分布
滋賀県東近江市川南町 (Googleストリートビュー)
兵庫県西宮市結善町 夙川さくら道 (Googleストリートビュー) - 兵庫県西宮市夙川(しゅくがわ)沿いのみに分布
兵庫県西宮市大井手町 夙川さくら道 (Googleストリートビュー) - 兵庫県西宮市のみに分布

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