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【SF】ロドンとピーダーソンを残して闘うという姿勢

お久しぶりです。ロブ・ネソです。
6/7以来の記事投稿になり、申し訳ありません。

今回は6月から今日までのサンフランシスコ・ジャイアンツ(以降SF)の主な動向をおさらいしていきます。

-6月までは健闘も、主力離脱ラッシュで7月以降は失速気味
昨年ローテを守ったデスクラファニ、ベテランの三塁手ロンゴリア、一塁手のベルトを筆頭に昨年の大躍進を支えた主力が相次いで故障による離脱が多発しました。
それに伴い、SFも6月末は勝率.541、首位LADに6.5ゲーム差まで迫るも、今現在は勝率5割をキープ出来るか出来ないかのレベル。
ワイルドカード3枠に食い込むには、今現在のWC枠に暫定的にいる他球団と比べても、勝率.550はせめてマークしておかないと厳しいです。

-主な移籍まとめ
昨年はブルペンで大車輪の活躍をしたジェイク・マギーが今季絶不調で7/13時点で防御率7.17。翌7/14にSFはDFA。その後はリリースされ、SF→MIL→WSHと移籍。WSH移籍後は5試合投げて防御率2.08と復調気味なのは何よりです。

野手でも昨年KBOから呼び戻し、プラトーン要員だった筈が、昨季16HR、OPS.904をマークし、主軸にまでのしあがったダリン・ラフも今年は不調。トレードデッドラインでは、メッツとのトレードで代わりにJ.D.デービス+他マイナー選手3人が来るという1:4のトレードピースになりました。
個人的に不調ラフでそんなにくれるの、と驚きました。

また、2020年以降投げてないトレバー・ローゼンタールと7/21に契約するも、一度も登板することなく、8/2にMILのマイナー選手とトレードで移籍。なんのための獲得だったのか。
ちなみにMIL移籍後はAAAで3試合投げて防御率18.00。

同じく、今季DETから入団し、まだ一度も投げてないマット・ボイドと守備型捕手のカート・カサリがマリナーズとの2:2のトレードで移籍。
今現在、SFの捕手ロースターは若手ジョーイ・バートと、31歳オースティン・ウィンズという打撃はあまり期待できない陣営です。ポージーロスはまだ続きそうです。

あとは地味に元STLエースのシェルビー・ミラーと6/8にマイナー契約。
CWSで引退宣言&即撤回復帰と、ひと騒動あったメルセデスと6\18にマイナー契約を交わし、メルセデスは既に30試合出場しています。(今現在はAAA)。
7/31にはディクソン・マチャドと契約、8/6にDFAされ、今はAAAにいます。

※追記:8/22にSEAからリリースされたケン・ジャイルズとマイナー契約(8/30日に再びリリース)

-SFの消極的なトレードの動きから見る今後の戦い方
トレードでは同地区SDの様な目立った補強はせず、どちらかというとやや売り手側に回った?とも少し言い難い動きを見せたSF。

去年のトレードデッドラインでは、CHCから獲ったクリス・ブライアント、LAAから獲ったトニー・ワトソン等、動きが活発だっただけに余計に今年は消極的な印象を受けました。

今年のトレードデッドラインでは球宴にスタメン出場したピーダーソン、代替とはいえ選ばれたロドン、この両名が放出されるピースになると私は予想していました。
実際にATLがピーダーソン復帰のトレードをSFに持ち掛けたという報道も出ましたが、実現はせず、SFの攻守の柱的存在の2人は残留することになりました。(ライリーくれは流石にきつい)

この両者の残留から、SFは「再建には舵を切らず、WCカードには食い込みたい」という意思が見えます。
少し悪く言うと「昨オフに契約延長したベテラン功労者達と心中」に近い立ち回りとも言えるかもしれません。
もちろん、トレードの対価が魅力的じゃなかったり、件のATLとの交渉のように破談続きでそのまま時間切れになってしまった、というのもあるかもしれません。

しかし、仮に売り手に回り、再建モードに移行しようにも、SFの下には既に再建に舵を切っているチームが同地区に2つ(COL、ARI)もあるので、再建に移行してドラフト上位指名を狙う〜等も難しそうです。
結果、ペイロール的にも買い手に回れず、贅沢税超過も避けたいが故の現状なのだと思っています。
ア・リーグで言うと勝率的にも立ち位置的にBOSにシンパシーを少し感じていたりもします。

これからシーズンは佳境。勝負の9月になりますが、これから全カード勝ち越し&10連勝並みの活躍をしないとポストシーズンへは進出が難しいのが現実ですが、最後まで見守りたいと思います。

今回は以上となります。次回は今年のドラフトに関する記事を作る予定です。
ここまで見て頂き、ありがとうございました。

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