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サービスの立上げと終焉

2014年頃、社内で新規事業を立ち上げたことがある。

フリマアプリだったのだが、リリース後、色々な施策を試したが全く数字が伸びなかった。フリル(現ラクマ)やメルカリがすでに大きく躍進している中で、ある程度はオーガニックに成長できるのではないかと考えていたが、もちろんそんなに甘い話はなかった。

プロダクトを改修しても、いろいろなマーケティング施策を行っても、伸び悩んだ。チームのみんなは最大限の努力をしていたし、少しでも流通を伸ばしたいと積極的に自分たちで買い物をしたりした。ものすごい短期間でアプリをリリースし、そのまま休むことなくプロダクトの改修を毎日遅くまで頑張っていたチームはだんだんと疲弊していった。これが少しでも数値が伸びてくれれば癒されたのだろうけど、現実は逆だった。

結果、このサービスはリリースした直後にクローズする経営判断となった。多分リリース後、2~3ヶ月だったと思う。当時は当たり前だけどめちゃくちゃ悔しかった。そして、こういった判断となってしまったことを会社にも
チームのメンバーにも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

ただ、あの時撤退の判断を最速でしてもらったのは本当によかったと思う。

あのまま数字が伸びない状況で、運営し続けるのはユーザーにも結果迷惑をかけてしまうだろうし、何よりも一緒に働いているチームメンバーが疲弊しきってしまったと思う。

そして幸いにしてその時の悔しさを力に変えて、その後の仕事に結果としてはプラスに出来た。どんな経験も決して無駄にはならない。なぜかそんなことを考えた日だった。

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