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舞子スノーリゾートへ

Kodak Retina IIIc Xenon 50mmF2付き

今年の2本目はレチナIIIcのシュナイダー社クセノン50mmF2付きに装填した。フィルムはフジフイルムのISO100ネガだ。昨年、富良野と富士見で防寒着のポケットの中にフィルムカメラを入れて撮っていたが、その続きということで考えていた。もちろん、デジタル化前はフィルムカメラをスキー場に持ち込んでいたので、元々こういう場で撮ってはいたのだが、当時はOM-3Tiにモータードライブ、なんて重装備であった。厚い手袋をしていると巻き上げが面倒なのでそういうことをしていたが、何しろ秒あたり5コマも消費するので、今時のフィルム・現像の値段ではとてもそんなことはできない。そういう撮影はもはやデジタルの方が得意で、メモリーカードいっぱいまで連続撮影もできるわけだ。いやそこまではしないが。
というわけで、メインの撮影機材はOMDSのOM-1にM.ZD12-100mmF4というセットを持ち、ポケットに薄型のフィルムカメラを入れて時々ぽちっとやるのが定着しつつある。昨年はオリンパス ペンS(F3.5付き)を富良野に、アグファ スーパージレッテ(ゾリナー付き)を富士見に持って行ったので、今回も出っ張りの少ない、ポケットからの出し入れをしやすいカメラということでコダック レチナIIIcになった。タイトル写真にあるように、型番のcが小文字=ファインダーが小窓、というタイプである。このカメラは蛇腹折り畳み式のカメラで、蛇腹部分に金属のカバーがかかっていて、蓋を開いた時に蛇腹が外から見えないようになっている。古い蛇腹に水分がついて凍ってしまったら、次に開けるときに破れる可能性もあるから、蛇腹が隠れるこのカメラが良いかも知れない、と考えたのだった。ただ、カメラ向かって左上にある露出計のカバーがちょっと邪魔であった。これがポケットの中で開いてしまうとポケット内で引っかかるし、ポケット内が破れたりカバーが曲がったりするとやっかいだ。出し入れの際は常にこの部分を押さえていたのでそういう事態にはならなかったが、まあやっぱりそういうのを気にしながらやるのは、ふとした時にミスをしそうだし、次からは別のカメラにしたいと思った。また、レストランなど暖かいところに入ると結露するので、ポケットからすぐには取り出さず、温度がなじむまで待つか、極力室内では撮らないようにした。

撮影結果

ということで撮ってはみたが、当日はほぼ終日降雪で、あまり撮るチャンスはなかった。雪が付かないように、撮る前に想定して、体を前屈みしてなるべく保護し急いで条件設定し、などして撮っていたが、まあ正直言うとこういう慌ただしい作業をやるには向いていないカメラだと思う。また、天気が悪くほとんど色彩がない状態ということもあって、一部の写真はスキャン後にモノクロで保存している。クセノン50mmF2はよく写るレンズで、最短撮影距離付近でもきっちりピントがあって良いレンズだ。

土樽パーキングエリアにて 夜行バス車中から撮影
Retina IIIc Xenon50mmF2/ F2, 1/8
撮り始めたが雪が激しくて周囲があまり見えない状態だった
Retina IIIc Xenon50mmF2/ F2.8 1/2, 1/125
ゴンドラからの撮影、スキャン後にモノクロ化
Retina IIIc Xenon50mmF2/ F4, 1/250
休憩中
Retina IIIc Xenon50mmF2/ F2, 1/60
スキャン後にモノクロ化
Retina IIIc Xenon50mmF2/ F2, 1/500
少しだけ晴れた
Retina IIIc Xenon50mmF2/ F11, 1/250
下の方の緩斜面はほとんど水平に見えた。止まっている人も多い。
スキャン後にモノクロ化
Retina IIIc Xenon50mmF2/ F8, 1/250

終わりに

スキー場にわざわざフィルムカメラを持ち込んで撮るほどの写真ではないとは思いつつも、そこそこの結果は得られたので次をまた考えたいと思う。蛇腹タイプはやはり怖いのでやめよう..

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