2020/10/26

【人生最後のワイン記録②　2020/10/26】
GRANDE POLAIRE-グランポレール-
余市ケルナー2018

×『Eagles Desperado』
https://www.youtube.com/watch?v=QISy3qDZyCo&feature=share

「このワインが入ったグラスの下から間接照明を当てたら一体どんなに綺麗に輝くだろう…」
そう思う程、イエローが夢みたいに放つ輝きの美しさ…

色調通りの華やかでボリューミーに咲き誇る黄色い花と完熟した文旦の様な柑橘のフレッシュさと果肉を皮ごとすり潰した時に感じるほろ苦さの芳香。
リースリングの様なオイリーさもあり、香りを嗅いでいるだけで危うく飲むのを忘れる。

何故だろう…
北海道余市の涼やかで豊かな
『自然の風景美』に包まれた楽しかったあの頃の純粋な思い出が起こされ…
このワインの奥深い世界に容易に引き込まれてしまいまう。

ドイツの銘醸地と平均気温・日照時間が類似すると言われるこの地、『余市』の海風に吹かれて育ったブドウから溢れ出るアロマと味わいは実に魅力的。

口に含んでからは心地よくキレのある酸味の絨毯に包まれつつもブドウの果肉を舌の上で転がしている‘’そのまんま”
余裕のある果汁のパワーさえ感じる。

しかしここで余韻に訪れる『ミネラリーさ』と‘’文旦の果実の薄皮”の境界線で感じる『ほろ苦さ』がこのワインをグッと複雑に引き上げるポイント。

何となく…
ちょうど今頃のちょっと肌寒い季節にワインを裸のまま（冷やさずに）グラスに入れて。
綺麗に輝く三日月の光と「色調のペアリング」をさせながら味わう…
そういった楽しみ方に風情を感じます…

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