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【ボルドーワインテイスティングコメント情報 ”ソシアンド・マレ”】

2021/1/4

【2021/1/4 西尾のテイスティングコメント⑭】
La Demoiselle de Sociando-Mallet 2005
Haut-Medoc
Cabernet Sauvignon 50%/Merlot 50% 12,5%
参考上代:9,680円(税込み)

×「小曽根 真 We’re All Alone」
https://www.youtube.com/watch?v=lShczUI2VUs&list=PLCE5E573DD3A1AB09&index=12

妖艶な大人の夜を予感させるかのような…
グラスをしっとり濃密に…緩やかに滑り落ちる臙脂色のエッジが期待値を底上げ。
高まる胸の鼓動…

ブラックベリー、カシス、クレームド・カシス、ドライベリー、チェリー、
ジビエ香、しっとりとした薪を燃やす瞬間の香り、燻製香、雨上がりの林床、杉
深く静かなオーク樽の香り、インク、ミネラル
などなど…複雑に融合した豊かな香りたち。

過熟し、円熟した一方で、ドライになった果実たちと、
若干枯れ始めている大人の香り同士の絡み合い…

口に含むとよく熟したカベルネのパンチの強さが、メルローのしっとりとした果実味に丸め込まれて…
舌の横から唾液が出てきてしまう程に…
ほのかに感じる酸味と旨味がよく混ざり合っている。
心地よさを感じざるを得ないこの素晴らしいバランスに舌全体が襲撃される…

「まるーい果実味」っていう可愛らしさからは逸脱したまさに大人の表情そのもの。
このワインが見せる横顔は決して20代のそれではない…
40代まで仕事や恋愛や…
色々を分かってきた大人の色気。

15年間このボトルの中でゆっくりと、ブドウたちが成長し熟成した味わいが
上手に纏まって…
そして、色気ある大人になった…

そしてこのワインが15年間で生み出した程よく感じさせる
タンニンの収斂性がお見事にこのワインを纏め上げる。
この果肉感、酸味、旨味、タンニンのバランスがエロティックに舌を絡める…

ボルドーの方々が昔、
カベルネ・ソーヴィニョンとメルローという、
紳士と淑女を絡み合わせるとこんな感動的な味わいになるんだと…
そう、発見してくれたことが何よりの奇跡。
やはり感動に染み入る…

まだまだ熟成できるポテンシャルを感じるが、ひとまずこの2005年という
ヴィンテージに出会えた奇跡にもまた、
胸が躍る。

夜景の見える…しかしながら海沿いのミネラルを感じるレストランでもいい…
洋楽やピアノの演奏で心地よい音量で包み込んでくれる…
そんな大人のレストランで、1杯…
いや、ボトル1本、楽しみ切りたい…

解説を読めば、まさに…納得の1本。
自分のワインサイトで売りたいワイン。
何度であってもきっと…この妖艶さ、大人の色気に…ノックアウトされるだろう…

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【ワイナリー情報】(楽天HPより)
「10年から25年間優雅に寝かせることを意図した非常に高い品質の、
妥協を知らないワインをつくっている。
オーナージャン・ゴートロ氏が1969年にシャトーを購入したことが、このワインを一躍有名にさせた大きな貢献になっている。
畑は、ジロンド河を望む贅沢な場所にあり、インクのように黒っぽいルビー色で、極めて凝縮しており、フルボディで、口の中に皺(しわ)が寄るようなタンニンを持つ。

ソシァンド=マレの優れた品質の鍵は数多くある。まず、非常に向きがよく、排水もよい、砂利の多い土質の、すばらしい畑、1ha あたりの密植度の高さ(8000本)、そして手摘みの技術である。32℃から33℃の発酵温度、3週間またはそれ以上のマセラシオン期間、新樽の80%から100%の使用、そして清澄(せいちよう)処理や濾過(ろか)処理を行わないことなども、このシャトーの水準の高さを示している。

そして、「ワインアドヴォケイト:93+ポイント」に上方修正され、
『メドックのどのワインよりも長持ちする可能性の高いワインだ』、
と主張した評論家も。」
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