見出し画像

韓国の三育大学とサムスン電子ら、高齢者のフィットネスを促進する股関節支援ロボットを開発

2024年1月8日、韓国の三育大学(University of SahmYook)は、同大学健康科学部の研究者、京畿道、サムスン電子の共同チームが、高齢者の身体機能とバランスを大幅に改善し、生活の質を向上させるための股関節支援ロボット「EX1」を開発したと発表した。

加齢に伴い、歩幅の減少、バランス力の低下、推進力の低下などにより下肢の筋肉量が顕著に減少することがあるが、これは転倒の危険性が高まるため、高齢者の身体活動の徐々に低下することにつながる。EX1は補助モードと抵抗モードの両方でカスタマイズされたワークアウトを提供する高度なロボット補助具であり、転倒等を防ぎ、全体的な健康を強化することを目的としている。

研究チームは、EX1 の有効性を分析するための比較研究として、65歳以上の合計21人の高齢者が、EX1を着用して1回あたり50分間、ウォーキング、筋力トレーニング、バランス運動からなる監督付き運動プログラムを週3回、4週間実施し、分析を行った。運動療法後、さまざまな時空間要因で大幅な改善が見られ、歩幅は12.42%、推進力は21.29%増加し、歩行能力の向上が示唆された。また、参加者の動的バランスが改善され、動作範囲が拡大し、ウエストとヒップの比率は1.71%減少した。

これらの結果は、高齢者にとって4週間の運動期間は比較的短く、筋力を顕著に向上させることはなかったにもかかわらず、EX1が歩行機能とバランス能力の改善にプラスの効果があったことを示している。

出典:
2024年1月8日付 三育大学 News(英語)
https://roboticsandautomationnews.com/2024/01/27/samsung-develops-hip-assist-robot-to-advance-fitness-in-the-elderly/79155/
2024年1月27日付 Robotics & Automation(英語)
https://roboticsandautomationnews.com/2024/01/27/samsung-develops-hip-assist-robot-to-advance-fitness-in-the-elderly/79155/