6月28日

娘が産まれて以来使い続けてきた「アトピタ石鹸」が切れてしまった。石鹸が小さくなると買い足して1年近く使ってきたのだ。
しかし、切れてしまった、というのは正確ではない。娘がもうすぐ1歳になるタイミングで石鹸がなくなるので、そろそろ「アトピタ石鹸」を卒業してみてはどうか、ということになったのだ。
別に「アトピタ石鹸」に不満があるわけではない。頭から顔からおしりから、娘のかわいいボデーを洗うお風呂係たる僕の相棒として、娘のお肌をピチピチつやつやに保つべく共に戦ってきた相棒とも言うべき「アトピタ石鹸」、なんら不満はない。

しかし、娘ももう1歳。赤ちゃんを卒業しつつある。いつか「アトピタ石鹸」を卒業し、僕らと同じようにボディーソープやシャンプーを使う日がくるのだ。いや、いつかと言っていてはズルズルと時期を逸する。1歳に近づくとともに小さくなっていく「アトピタ石鹸」はそれが「いまだよ」と伝えているのではないか。1年間共に戦ってきた僕には「アトピタ石鹸」の声が確かに聞こえた。戦友に休んでもらう日が来たのだ。

家内がビオレの泡で出てくるボディーソープを使っている。家内の了承を得て、今日はそれで娘を洗ってみた。
泡で出てくる、というのは大変便利である。いままでは娘をももの上に仰向きに寝かせて、落とさないように気を払いながら両手で「アトピタ石鹸」を包みこんで泡立てて洗っていた。泡が足りなくなる度に泡立てなくてはいけないが、泡立てている最中に娘が起き上がろうとしたり泡のついた手で顔をぬぐって泣き出したりする。その点、泡で出てくるボディーソープは大変便利だった。
しかし「アトピタ石鹸」と違って、どうも泡の伸びが悪い気がする。おまけにすすいでもどうもさっぱりした洗い上がりにならない。さらに、頭を洗ってやると、かわいい髪の毛から脂気が抜けてしまい、パサパサになってしまった。

これはいけない。まだ「アトピタ石鹸」を卒業するのは早かったのだ。まだ戦友の力を借りなくては。
慌てて僕はタブレットでAmazonにアクセスし、「アトピタ」で検索した。
画面の向こうでは「アトピタ石鹸」か「やれやれ」みたいな顔をして待っていた。

しかし、彼は以前の彼ではなかった。
「アトピタ石鹸」には、泡で出てくるタイプがあったのだ。
僕は迷わずカートに入れた。
ついでに家内が欲しがっていたCASIOのアナログ時計(いわゆるチプカシ)も注文した。

#日記

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