ドアマン

それぞれのドアから
人々が出て行く

後ろ手に閉めたドアが
跳ね返って開く

誰も後を振り返りはしない
出た後の世界に興味などないのだ
自分のゴミを置いていく者もいる

開いたままのドアを1つ1つ
閉めていくのが僕たちの仕事だ

「立つ鳥跡を濁さず」

そんな言葉もあったと思うが



#詩


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