【創作note】pomera&ミュージック

もしもpomeraの窓が
ネット世界につながっていたら
美味しい写真に惹かれてしまう
1秒毎に君のメッセージを受け取ってしまう

小さなpomeraはどこにでもつれていける
狭苦しいカフェの
小さなテーブルにだってフィットして
駆け出していくことができる

もしもpomeraの窓が
ネット社会に開いていたら
休みなく流れ続ける
タイムラインをただ追ってしまう
絶え間なく続く受信と更新
新しい情報と無数のフェイクの中に
酔ってしまうから

脇目も振らずに打ち込めない
フードコートの喧騒に埋もれ
世間との接触を断って
純粋にかけていくpomeraにはなれない

ただ目の前に浮かぶ言葉だけを
無心に拾い
拙い語彙にもめげず
ひたすらテキストであろうとする
#pomera だから
余計なものに惑わされることなく
自分の心の内を深く掘り下げることができる

「無茶苦茶速いですね。プログラミングですか?」
pomeraにプログラミングはない
pomeraにウイルス感染はない
pomeraにネットサーフィンはない
速いと言えば速い
もっと速いものから見れば僕は遅いだろう

「ノールックタイピングですか」
見ちゃいられない
文字盤から文字は消えつつある
目よりも頭よりも
行き先は指に任せればいい

「かちゃかちゃうるさいですね」
そう 調子に乗って打てば
がちゃがちゃとうるさい
だから喧騒を友にイヤホンを耳に
ロック・ミュージックを流しながら
僕はpomeraを演奏する

#誘惑 #詩

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