見出し画像

一般人から見たサッカー審判という生き物

未知の分野に携わる人と一緒に過ごすと、人生がもっと楽しくなる。そんな私の夫は兼業サッカー審判員。

夫はサラリーマンをしながら兼業でサッカーの審判(2級)を務めています。大学時代に審判の資格を取り、学生の公式戦やプロリーグの審判を務めた経験もあります。最近は第一線より講師の仕事が多くなっているようで、肌がだんだん白くなっています笑。

一緒に過ごして3年くらいたちますが、まだまだ知らないことばかり。これって審判ゆずり?と思ったことをいくつか紹介します。また時間があるときに個別の話にしてまとめてみます。

1.まともにサッカー観戦できない

観戦中、急に夫が「あっ、ファール。」って言うと、笛が鳴る。
結論、「ウォイ!ナンデダヨ!」ができない。「あぁ~。うん。」ってなる。

試合中に応援している選手がファール取られた時って感情的になりますよね?「審判見てた?!!」って言いたくなる時もありますよね?

私専属の審判が隣で、完璧に見てるんです。そして理由を聞いて納得する。「ウァァ~」って言いたいのに「ウン…」って諭されてしまい、試合に熱中できないんです。

夫の取引先が年間シートを所有しているので、たまにお招きいただいて観戦することがあります。試合が始まってしばらく経つと、夫が「あっ、ファール」って言うんです。そして実際にファールが取られる。オフサイド同様。カードも同様。最近ではVARの可否まで事前判断されるようになってしまいました。正直言うと、冷めますよね。そこ込みで試合観戦したいのに。

テレビ観戦の時も同様です。誰がベンチ、スタメンかより先に今日の主審・副審を確認してニヤニヤしながらビール飲んでます。変態です。ちなみに、大体の方は名前がわかるみたいです。

どんな試合でも審判の血が騒ぐらしいので、最近の夢は「スペイン現地のサッカーファンとバカ騒ぎすること」らしいです。叶えてあげたい。

2.マルチタスク

ひどいときはゲームしながらゲーム実況を見て、料理しながら洗濯物を畳んでいます。しかもそのゲームは「信長の野望」だからめっちゃ頭使うやつ。

夫は主審がメインです。そのため状況の見極めが非常に大事で、あらゆる可能性を瞬時に判断する力を養ってきたのでしょう。

一方私は同時進行することが大の苦手。ゲームもどうぶつの森とかポケモンとか、基本頭を使わないが、コツコツ何かを収集できるゲームが大好きです。

なので、2人の得手不得手に合わせて、広く浅くやる家事(食器洗い、洗濯物など)→夫 、深く狭くやる家事(土日のがっつりお掃除、節約術など)→私 のように分担されていきました。

他にも、街中を歩いていて色んな人の特徴を瞬時に掴みながら私の話に対してツッコミを入れてくるなど、器用だなと感じる場面は多々あります。もともとの才能であれば、きっと審判をやっていなくても器用なんでしょうけどね。。

3.鋼のメンタル

家でへこんでるところを見たことがないです。

もちろん、仕事での愚痴とか嫌なこととか無いわけではないです。でも、基本的にストレスをため込まない、感じないようにするスルースキルが極端に発達していると感じます。

審判って基本けなされる仕事で、褒められることなんてないそうです。

確かに、「ナイスジャッジ!」って言われることないですよね。「正しく判断して当たり前」だと思われています。しかも、その判断って一方のチームからすれば不利益なわけで。どちらかにだけ優しくすることもできない、逆に両方に優しくすると「一貫性のない奴だ」と不審がられてしまう。

「○○が△△したからファールなんだ」と、自分自身の判断を冷静に、正確に相手に伝える。罵詈雑言を聞き流し相手の感情に振り回されない。これってすごくストレスフルですよね。

それが相まって、今の本業で「交渉能力」「判断力」「我慢耐性」が活かされていると言います。確かに、同年代の方々と比べると大人びているからか、年上の方々とのお付き合いはすごく上手だと感じます。(悪く言うとおっさんぽい)

大体のことは笑って忘れるか、ゲームに没頭して忘れる!小さいことは気にすんなワカチコ精神でやってるそうです。そんな夫のおかげで、悩み事がある自分が馬鹿らしく思えてくることもあります。

☆おわりに☆

女性陣の方々。夫にするなら、審判員は超優良物件です。絶対数が少なかったり変態が多かったりという不利な条件はありますが…

また、面白エピソードがあれば追加していきたいと思います。

それでは。Hasta luego.



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?