ジユンペイ

ジユンペイ

マガジン

  • 沙々杯共同運営マガジン

    • 289本

    沙々杯の投句以外の関連記事が収納されます。

  • 「style」全曲解説

    1st Album「style」の全曲を解説するマガジンです。

  • アルバム「style」制作ストーリー

    12月27日にリリースするアルバム「style」の制作背景を連載しています。

  • エッセイ集「弦人茫洋」

    毎月1日にエッセイを書いています。 音楽に関わらず幅広いジャンルについて書いているのが特徴です。 ギタリストの視点で切り取った世界をお楽しみください。 ※無料で読めます。

  • 有料記事

    有料で出している単品の記事をまとめているマガジン。 音楽家として仕事をする中で感じていることや仕事論について書いていることが多いです。 noteサークル「Studio J」では月額定額で読めますので、あわせてチェックしてみてください。 ※マガジン自体は無料です。 ※一度販売した記事を期間限定で無料公開する場合があります。ご了承ください。

最近の記事

  • 固定された記事

引退のおしらせ

突然のご報告となり恐縮ですが、年内をもってフリーランス事業を閉業することと致しました。 年の瀬の忙しない時期にややこしい報告を持ってきてしまい、すみません。 閉業の理由は主に金銭的なものです。 現状の収入では自分一人の面倒を見ることで精一杯の状況です。 今後の家族の将来などを考えたとき、もはや自分一人の面倒だけを見ていればいいという状態でもありません。 稼ぎを増やすために転職する必要があり、それに伴って音楽の仕事を閉業することにした次第です。 閉業にあたりまして、こ

    • ブルース

      本日12/27にリリースしたアルバム「style」。 お聴きくださりありがとうございます。 コメントやDMで気軽に感想なんかも教えてもらえたら嬉しいです。 まだお聴きになっていない方は、下記リンクからぜひお願いします! さて、今日は久々にアルバムと無関係な記事を書きます。 今日書くのは、「ジユンペイのギターが提供している価値について」。 僕が売りたい部分の話ではなくて、お客様が買ってくれてる部分の話です。 先日、クリスマス・イヴイヴの日に野外ライブへ出演しました

      • 「style」全曲解説 M15. Route

        この曲はストックとして作っていたもので、本来はアルバムと無関係でした。 そのため収録する予定がなかったし、いわゆる別件として取り組んでいたものです。 ストックにはいくつか種類があります。自分の得意分野の曲をひたすら作り置きしておくものもあるし、逆に自分にはあまり馴染みのないスタイルの曲に挑戦して「ジユンペイ流○○」みたいなものを作っておくこともあります。 「Route」はその両方を掛け合わせたタイプのストック曲で、ギターは得意分野なシャッフルだけどメロディは苦手分野であ

        • 「style」全曲解説 M14.若葉の秋

          曲自体は今年の春先に出来ていました。アルバムの曲出しの中で作った曲なので、最初からアルバムに入れるつもりで制作したものです。 とはいえ、当時はまだアルバムのコンセプトが定まっていなかったので、なんとなく盤の最後にこういう曲があるといいよね、というレベルで作った程度でした。 コンセプト未定のアルバム制作で苦労するのは「歌詞」です。 歌詞は、人の心へダイレクトに届くメッセージなので、アルバム全体で言ってることが統一されるように意識しないと一曲だけ変に浮いてしまうとかそういう

        • 固定された記事

        引退のおしらせ

        マガジン

        • 沙々杯共同運営マガジン
          289本
        • 「style」全曲解説
          15本
        • アルバム「style」制作ストーリー
          5本
        • エッセイ集「弦人茫洋」
          33本
        • 有料記事
          21本
        • 【#うたスト】応募作品収集所
          117本

        記事

          「style」全曲解説 M13.羅針盤

          「羅針盤」が出たとき、僕はその発表記事で次のように書いていました。 この自己評価が本当に妥当なものだったかどうか、自己採点してみましょう。 「夢を口に出してたから多くのひとに応援してもらえて、みんなと夢を共有できた」という部分が個人的に引っかかります。 出来すぎているというか、意図的に美談っぽく書いた記憶が、ぶっちゃけ、ある。 皆さんの応援のおかげで活動が出来ているということは間違いないので、問題は「夢を口に出したから共有できた」という部分についてです。 正直なとこ

          「style」全曲解説 M13.羅針盤

          「style」全曲解説 M12. Rebooter

          この曲はリリース当時のマガジンに詳細をまとめているので、詳しくはこちらをご覧いただければと思います。 今回の記事では、Rebooterをリリースしてから約4か月が経った今、振り返って思うことや感じることを残しておきたいと思います。 Rebootとは「再起動」という意味です。 過去記事でも散々書いてきましたが、Rebooterを作るきっかけになったのは、とある友人の存在があってのことでした。 一念発起してボディビルに挑戦するという彼を応援する音楽をつくりたくて書いたもの

          「style」全曲解説 M12. Rebooter

          「style」全曲解説 M11. インストール

          曲をつくっている中で自分なりの方法が確立するのは悪いことではないと思いますが、その弊害としてマンネリ化しやすいというのがあります。 2022年の夏頃、僕は見事にマンネリの沼にハマっていました。 テーマとメロディを決める ↓ ドラムを仮で打ち込む ↓ コードを当ててベースを打ち込む ↓ バッキングギターを録る という一連の流れが形骸化してきてた時期だったんだと思います。 端的に言うと、いつも同じことばかりやっていてつまんねーなというのが2022の夏でした。 「インスト

          「style」全曲解説 M11. インストール

          「style」全曲解説 M10. 空電

          2022年の夏にライン録りで一度制作し、YouTubeにアップしていた曲です。 アルバムの1曲目に収録した「Starting Over」同様に冬目景先生の「空電の姫君」から着想を得た楽曲で、シンプルで力強いサウンドをイメージして制作しました。 インストを書く時にまずテーマから作曲する、ということをM8の「Rain」で書きました。 「空電」はその例に実は当てはまっていなくて、なんとギターソロから作ったという変わった経緯で生まれた曲です。 冒頭にも書いたように、そもそもの

          「style」全曲解説 M10. 空電

          「style」全曲解説 M9. ドッペルゲンガー

          この曲は、歌詞を推したい! もともとサビのメロディから思いついて書いた曲なのですが、最初の歌詞がもう笑っちゃうくらいひどくて、仮歌詞にしたってこれはないぜというレベルの、自分史上ワースト3に入る出来でした。 ただメロディの出来はとてもよかったのでそのままゴミ箱にポイするにはもったいなく、なんとかして成立させられないかと頭を悩ませて出てきたアイデアが、「ドベタなラブソングを書く」でした。 僕はこう見えて(?)理屈っぽくひねくれた性質なので、まっすぐな恋愛の歌とかには人並み

          「style」全曲解説 M9. ドッペルゲンガー

          「style」全曲解説 M8. Rain

          この曲は、アルバム制作の終盤に出来ました。最後から2番目くらいに出来上がったかな? 実は、本来収録を予定していたけれど大人の事情でキャンセルになった曲がひとつあり。 Rainはその埋め合わせとしてとにかく曲を書かなければ、という状況で出来た一曲です。 そのためレコーディングの時間を確保できないので、歌ではなくインストになりました。キャンセルになった曲が歌モノだったのでインストのRainが入ったことでアルバム全体のバランスが変わり、印象も変わりました。 「empty」や

          「style」全曲解説 M8. Rain

          音楽とぬくもり

          最近はアルバムの宣伝ばかりしていてまともに記事を書いていなかったので、久々に雑記。 今日はクリスマスに出演するライブのリハーサルに行ってました。商店街主催のイベントで、野外のバンドライブです。 冬場の野外ライブというのは、おたがいに大変なものです。 肌を切り裂くような北風が吹きつける中でみなさまにわざわざ足を止めていただくためには、音楽がぬくもりを提供できる存在である必要があります。 ぬくもりにはいろいろと考え方があります。 ダンサブルなナンバーを演奏して踊ってもら

          音楽とぬくもり

          「style」全曲解説 M7. 黒い世界

          僕は過去に鬱で苦しんでいた事があるのですが、この曲はその頃に書いたものです。 ※正確には鬱まっただなかの時ではなくある程度回復してから当時を振り返って書いた。2019年のこと。 まぁ、今回のアルバムには、あってもなくても良かったような曲ですが、曲数稼げるのは助かるので入れておきました。 というのは冗談です。 「style」というアルバムは自分の音楽活動の節目になる作品だから、自分の人生にとって重要な出来事だった鬱のことを歌っているこの曲も絶対に入れたいとは思っていました。

          「style」全曲解説 M7. 黒い世界

          「style」全曲解説 M6. Crow Field

          前回emptyの記事で書いたことと時系列が前後しますが、2023年の1月に大竹伸朗さんの個展に行きました。目的は、同様にネタ探しで。 大竹伸朗展【公式】(@ohtakeshinroten) • Instagram写真と動画 失礼ながら、もともと僕は大竹伸朗さんを知らなくて、個展についてもとある人に紹介してもらって知りました。 創作の刺激になるネタが何かないか探していると話していたところ、こんなのはどうか?と紹介してくれて。 よくわからないで訪ねた個展でしたが、余計な事

          「style」全曲解説 M6. Crow Field

          「style」全曲解説 M5. empty

          今作「style」は、もともとは2022年の年末に発表する予定でしたが、 制作の方針がまとまらなくて曲数が出なかったため期日に間に合わず。。。 2023年の頭、僕はヒマでした。 いや、ヒマではないんです、実際。曲をつくらなくちゃならないから。 ただ、同じ「曲をつくる」といっても、レコーディングやアレンジの予定が詰まっているのと、そういうのが全くなくただ単に曲をつくらなければならないということだけが決まっているのとでは、様子がかなり違います。 当時の僕は後者でした。

          「style」全曲解説 M5. empty

          「style」全曲解説 M4. LARK

          曲づくりの真似事みたいなレベルまで含めると、僕は高校2年生から曲をつくってきました。 LARKはその中でも初めてまともに仕上がった曲のうちのひとつで、初出は2012年です。 音楽を志した当初、実はもともと僕はボーカル志望でした。たまたま父親がギターを持っていてそれを触らせてもらえたのでギターに興味が出て、気付いたらギタリストになっていたというだけで、はじめて憧れたミュージシャン像はギタリストではなくボーカリストでした。 その影響もあるのか、曲をつくれるようになってから書い

          「style」全曲解説 M4. LARK

          「style」全曲解説 M3. 徒花

          note読んでる人なら「徒花」は知ってるっしょ。説明しなくていいよね。 なんて驕り高ぶったことを言うつもりはありません。 僕にとって「徒花」という楽曲はとても重要なものです。 義務的につくった音楽を受け入れてもらえた初めての経験になったからです。 ・・・ 今は昔「うたスト」といふnote企画ありけり 「うたスト」とは「うたからストーリー」の略で、要するに曲をモチーフにしてオリジナル掌編を書いてもらったら楽しいんじゃね?といふ企画だったのでありけり どうせならその曲

          「style」全曲解説 M3. 徒花