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どうしてパリに来たのか? 〜つながる〜

こんにちは。



話は前回から続きます。





知る人ぞ知るセレクトショップと出会い、
加速度的にファッションにのめり込んでいくと同時に、
音楽や映画などにも興味範囲は広がっていきます。



そんな中、自分が最も惹かれていた街が、、、ロンドンでした。笑


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(パリじゃなくてすいませんww)



40歳以上の方なら記憶されてる方もいらっしゃると思うのですが、
当時のロンドンの勢いたるや。
(ご存じない方は、”クール・ブリタニア” でググってみてください)



”好き”が高じた結果、
19歳の夏休みに短期語学留学、という形で渡英することになります。
初めての海外、期間は一ヶ月。

語学学校で英語を学ぶ、と同時に、
それ以上の熱量で憧れのロンドンを体感する毎日でした。



ステイ先がポートベロー・マーケットに近く、よく足を運びました。
当時はまだかなり怪しい地区で、(某映画の公開前)
”蚤の市ってこんなヤバそうな人がウヨウヨいるのか😱” と驚いたものです。
イギリス製 Levi's が山のように積まれていた、胡散臭いジーンズショップがお気に入りでした。笑

危険だと言われる地区は除いて、あちこち歩き回りました。
誰にも邪魔されない自由な環境で、見るもの全てが新鮮。
濃密ながら、あっという間の一ヶ月でした。





実は、ロンドン行きと前後して、ファッション業界で働く事を本気で考えるようになっていました。
しかも、デザイナー志望。笑


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(1996〜2003年のヨウジさんの仕事が好き)



進路の件で散々ケンカした父親に話すと、ものすごい顔をされましたが
”コイツは言い出したら絶対に曲げない”と学習したらしく、
さほどの反対もなし。笑

じゃあ、専門学校探すか、とあちこち資料を取り寄せてみたものの、
どこもしっくりこない...
”やっぱり東京の文化服装学院なのかなぁ” と思うものの、
装苑や雑誌のスナップで学生の姿を見るたびに、

”こんな連中と3年間過ごせる自信ないわw”

という拒絶反応がありました。
(無知ゆえの暴言ですので、ご容赦ください🙇🙇🙇)



専門学校を探す中で、”ロンドンへの留学” も考えました。
でも以前に比べると、ロンドンに対する気持ちが落ち着いたのもあってか、
どことなくしっくりこない...
微妙な違和感が残り、決め手に欠けました。



こうした状態のまま時が過ぎ、半ば放置状態に...





そんなある日。
定期購読雑誌の最新号を読んでいると、ある一節に目が止まりました。



”パリは適度に放っておいてくれるのがいい。「勝手にしやがれ」って。”



時間が止まった、というか、
周囲の空間が揺れ動くような感覚がありました。
そして、脳内に浮かんだのが



”あ、パリ行こ” 



”直感” や ”インスピレーション” とも言えると思いますが、
既定事項を知らされたような感じもありました。
理由や過程は説明出来ないけれど、ゴールが先に見えてしまった感覚。

不安や心配などは一切なく、
”ここへ行けばいいんだ” という非常に強い確信だけがありました。



開放感のある歓びを胸に、”パリ留学” の旨を両親に伝えると、


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という顔でしたが、当の本人はどこ吹く風。
上機嫌で自室に戻り、まだ見ぬパリを想う事に夢中でした。







(つづく)

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