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As Alliance「KNIGHTS OF ALLIANCE 2023 WINTER TOUR」インタビュー(2024.1)

「沖縄から世界へ」
オーディエンスの心を1人残らず掴むバンドがいます。

王道かつモダンなメタルコア/ポストハードコア・サウンド、力強い歌声と切れのよいシャウト。
10年を超えるキャリアの中で、2023年には数年ぶりの東京進出を果たし、計4回のツアーでその存在感を示しています。

今回はそんな As Alliance に、2023年12月に行われた東京ツアーの話題を中心に、ライブを始めとした活動について詳しく伺いました。



As Alliance メンバー(左→右)
Kenta (Dr)
Genki(Gt)
Tsuguma(Vo)
Takenori(Ba)
Brandon(Vo)

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ーインタビューをお受けいただきありがとうございます!
2023年は Clearer/Asleep/Ever (wolf with wings) の3つのリリースツアーと、12月のKNIGHTS OF ALLIANCE 2023 WINTER TOUR で、合計13回、東京でのライブがありました。手ごたえはいかがでしたか?

Brandon:100%ありました。リリースして、その流れで東京でまた活動できて、バンド活動にも火が付いた感じですね。
UNIVERSAL MUSIC からメジャーリリースをすることができて、こんな素晴らしいバンド仲間も増えて、ほんとに嬉しいよ!
でも、1番はやっぱりライブハウスに来てくれる、音楽好きのファンのみなさんのおかげですかね。ファンの為なら沖縄から飛んでいきます!

Tsuguma:手ごたえはめちゃくちゃありました。上手く表現できないんですが、東京でライブをこなす度に「沖縄から来たAs Allianceっていうバンド」という存在を受け入れてもらえた感じがしました。
シングル3作のリリースツアーを計画したときには、12月の「KNIGHTS OF ALLIANCE 2023 WINTER TOUR」は決まっていなくて。3月・5月・8月と3回の東京ツアーを行って、ライブハウス関係者の方や、見に来てくれたお客さんたちから「また来て欲しい」っていう声があり実現しました。
なので12月のツアーは「リリースツアーで手応えがあったからこそ実現した」ツアーだと思っています。


ー東京でのライブが増えたのは2023年からですが、これまでの活動歴と、東京進出のねらいを教えてください。

Tsuguma :As Alliance は2013年に結成したバンドで、元々は fake kingz っていうバンドでした。当時のボーカル脱退をきっかけにバンド名を As Alliance に改名、今のツインボーカルスタイルに至りました。
As Alliance に改名後は、アジア進出を目標に中国・台湾・マカオなど含めたアジアツアーを8回ほど経験していて、中国の大型フェス「EAST SEA FESTIVAL」「MIDI FESTIVAL」などに何度か出演させてもらいました。
沖縄県内では 米軍基地内で行われる野外フェス にも出演したりしています。
結成当初はアジア進出を目標にしていた自分たちですが、コロナの影響で海外に行くことが難しくなってしまって。今後の活動をどう進めていくか、メンバーと相談したときに思いついたのが東京への進出だったりします。

Brandon:とりあえず2024年もバンドと繋がりをもって素晴らしいイベントを作りたいですね。2023年と同様、2024年も新曲をリリースしてアズアライアンスイベントを東京でやりたいな。


ーメンバーみなさんの音楽的なルーツや、演奏スタイルに影響を与えているアーティストを教えてください。

Brandon:ボーカルへの影響は小学生の頃テレビで見た L'Arc〜en〜Ciel  のHydeさんですね。声のコントロール、ハイトーン、ロートーン、かっこよすぎて衝撃がすごかったのを、今でもすごく覚えてます。たしか、1997年のミュージック・ステーションだったかな…(笑)

Tsuguma:自分は圧倒的にLUNA SEAですね。作曲をする上で結構、影響を受けています。ラウドミュージックにハマったきっかけのバンドは DIR EN GREY でした。「人間ってこんなにいろんな声を出せるんだ…」って驚いたのを、すごく覚えています。
高校生の時には、どうしてもシャウトが出せるようになりたくて、よく京さんの真似をしていました(笑)。
最近は Chelsea Grin が割と好きで、よく聞いています。Tom Barber のボーカルスタイルには影響を受けています。

Genki:小学生の時にMTVで見た Lamb of God に衝撃を受けてメタルを聴き始めましたね、プレイスタイルは、特にイメージなくて弾いてたら体が勝手に動いてます。

Takenori:LUNA SEAです!そしてJさんが大好きなんです。ベースを低く構えてピックでガシガシ弾き倒すスタイル。今の僕の演奏スタイルにも、Jさんの影響がかなりあると思います。

Kenta :高校まではずっと THE BACK HORN みたいな暗めの邦楽ロックのコピーをしてたな。大学生の時に August Burns Red が来沖して、ライブを観に行ってそこで食らった。メタルのドラムを叩き出したのはそれ以降。
当時のメタルコア(August Burns Red、Texas In July、Parkway Drive、Killswitch Engage...etc)とかスクリーモ、イージーコア辺りがルーツになってるかと。
演奏スタイルで言うと August Burns Red の Matt Greiner とか、Texas In July のAdam Gray みたいなギターリフに絡むドラミングを意識してます。

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ーバンド公式のSNSを見ても、普段からライブが盛り上がっている様子が伝わります。沖縄のヘビーミュージックのシーンの魅力を教えてください。

Brandon:沖縄はパワフルですよ(笑)。 As Alliance はよく、沖縄市のコザでライブやるんですけど、アメリカ人や米兵の人が多いです。かなり盛り上がりますよ、びっくりするぐらい。
その盛り上がりが Welcome な感じで暖かいですね。県外のバンドが来ても居心地がいい場所、それが沖縄のシーンですかね。


ーイベントでの対バン(共演)はどのようなバンドが多いですか?東京のイベントではバンド同士の繋がりができたりしますか?

Brandon:沖縄での対バンは、やはりヘビー寄りなサウンドのバンドが多いですね。先輩バンドから後輩バンドまでほんとに色々とお世話になってます。東京では沖縄で対バンした県外のバンドとも仲良くなれて、ほんとに嬉しいです。県内の対バンがきっかけで東京でも一緒にできたのも、いい思い出になりました。

ーAs Alliance はクリーンボーカルの Brandon さん、シャウトボーカルの Tsuguma さん、お2人のパートが完全に分かれているのが印象的です。ライブでの強みを挙げるとしたら、何ですか?

Tsuguma:表現力の豊かさかなと思っています。ボーカル + ギターボーカル、みたいに、ボーカルが2人いるメンバー構成は他にもあると思うんですけど、自分たちみたいにピンボーカルが2人、かつクリーンパートとシャウトパートが完全に独立することによって、表現の幅って広がると思うんです。Brandon は自分の歌だけに集中出来るし、自分はシャウトのみに集中出来るので。

自分はだいぶ前にギターボーカルをしていた経験があるんですが「シャウトに集中すると簡単なギターフレーズしか弾けない」もしくは「ギターで複雑なフレーズを弾くとシャウトが思うように出来ない」という状態になることがあって。今の、ボーカルのみのスタイルだと「この歌詞の部分はこういう種類のシャウトで、こんな表現をしてみよう」というように、より自分を表現することに集中できるようになりました。なのでボーカル2人のパートが分かれていることによって、曲中の感情表現に豊かさを出すことができると感じています。

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ーライブでは確実な演奏で音源を再現している印象があります。ライブの時に意識していることはありますか?

Tsuguma:音作りの面ですかね。自分たちみたいな同期(生演奏に重ねる音源)があるバンドなんかは1番意識するんじゃないかなと思います。リハーサルの時の楽器隊と同期のバランスだったり。演奏面は特別に意識していることはなくて、メンバーに各々自由なスタイルでやってもらってます。


ー音源の配信のリリースは2019年からですが、以前からライブでやっている曲もありますよね、それぞれいつ頃からある曲なのでしょうか。

Brandon:結成当時の2013年からやってる曲、今でもやります。特に COURAGE は初期からずっとやってます。新曲も作りながら、昔にやってた曲を再度レコーディングして復活リリースという形にしても面白そうですね。


Tsuguma:最近になってセットリストに入ることが増えてきた 140 っていう曲があります。この曲は As Alliance 結成当初、2013年頃の曲なので、自分が加入する前からある曲です。
ライブで演奏する機会が増えたきっかけとしては、自分がなんとなくアレンジをしたことです。アレンジと言っても大胆なものではなくて、サビのコードを少し変えて、同期の音を少し足した程度。そのちょっとしたアレンジが案外しっくり来てしまって、このバージョンでライブに組み込みたい!って思ったのがきっかけです。
この曲はまだ配信していないので、いずれは配信できたらと考えています。


ー2023年にリリースされた3曲は UNIVERSAL MUSIC からリリースされましたが、これまでと何か変わったことはありましたか?

Tsuguma:これまでと一番大きく変わったことはエンジニアについてもらったことです。UNIVERSAL MUSIC から3曲をリリースするにあたって、初めて外部のエンジニアについてもらいました。2023年にリリースした3曲(ClearerAsleepEver)は元々まったく違う形で構成されていて、それを現在の構成に編曲をしてもらったんです。
As Alliance の楽曲を外部の人に編曲してもらうっていう事は初めての経験だったので、最初は違和感があったのですが、同時に楽曲に対する可能性も感じました。
今となっては違和感なんて全く感じないし、バンドにとっても大切な楽曲です。

ー作曲はTsugumaさんとお聞きしましたが、As Alliance はどのようなプロセスで曲が完成するのですか?

Tsuguma:だいたい、自分がデモ曲を作る→Brandonとボーカルのメロディーラインやシャウトの感じを決める→それをメンバーに演奏してもらう、という流れです。
自分は、作るぞ!って気持ちになっちゃうと作れないタイプなので、私生活の中で聞く音楽だったり、何気なくテレビやSNSから流れてくる音楽を聞いて、こんなフレーズいいかも?と思った瞬間から曲作りに入るスタイルです。
ちなみに Asleep と Ever は、音楽的ルーツでも挙げたLUNA SEA にかなりインスピレーションを受けてるので、気づく人は気づくんじゃないかと。

ー今後は東京以外でのツアーの機会もあると思いますが、どんなイベントに出たいですか?

Tsuguma:サーキットやフェスに出たいなと考えています。まだ As Alliance を知らない人が多い現状なので、たくさんの人に沖縄のメタルコアバンド!As Alliance!って認知してもらえるように。コロナ前はアジアツアーもしていたので、機会があればまた国外へも行きたいです。

Brandon:野外イベントやフェスに出たいです。多くの人に沖縄のメタルバンドは As Alliance って言われるように頑張ります。いずれはアメリカ、ヨーロッパのステージに立ちたいです。

ー最後にファンの方にメッセージをお願いします。

Brandon:東京!  2023年はお世話になりました! 2024年も1月・2月・3月と、毎月東京でイベントがあるので、ぜひライブハウスで会いましょう! 今後ともよろしくお願いします!

Tsuguma:今月から3月にかけて、東京でのライブも決まっています。全日程マストで来て欲しいです。そして、2/3(土)には渋谷CYCLONE で海外アーティストの来日公演の出演権をかけた、As Alliance 初となるオーディションライブに出演します。オーディエンス投票型のオーディションになるので、ぜひみんなの力を貸してほしいです。
2024年も As Alliance の活動から目を離さずにチェックお願いします!

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interviewer:yuka
image:本人提供


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