コンビニの店員さんと僕の話

夏は忙しかったので自炊を完全にやめた。

近所にスーパーがないのでコンビニで購入した食事で済ませていたんだけど、もちろん毎日のよう通うコンビニがあるわけよ。

夜はサラダとかにしちゃうんだけど。

で、朝もコンビニ行く機会が何度もあって。


生活リズムの一環で、夜は24時頃に帰ってきて翌朝5時30分には家を出る。と言う日が週に何度かあって、帰宅時と出勤時のどちらもコンビニに寄ると夜勤のスタッフさんに二度会うことになるのです。


ある日、出勤前にコンビニに寄ると

「昨夜も来てましたよね?」

とスタッフのお姉さんに声をかけられた。

「ああ、そうです」

「あれって仕事帰りですか?」

「そうですね」

「今日はこれから出勤ですか?」

「はい」

眠かったので味気ない返事で適当に返していると、しばしの沈黙の後
そのお姉さんから

「寝てください。休んでください」

との言葉が。


余計な御世話だし、こっちにはこっちの生活リズムがあるし、別にイヤイヤしてる仕事じゃないし、なんなら寝てるし。

とは少し思ったけど
そんなことよりめちゃくちゃ嬉しくて

「ありがとう。気をつけるね。本当にありがとう」

と返事してコンビニを出た。


その子の真意はわからないし、純粋な心配だとしても優しすぎるし、本当に謎の会話だったんだけど
久しぶりに人に触れた気がする。


僕はプライベートをそこまで必要としていないので所謂「人間のあたたかさ」みたいなものに触れる機会は年々減って来てるんだよね。

あの日のお姉さんの
心配そうで、けど元気付けようとしてる困ったような笑顔を僕は忘れない。


改めてありがとう。


たまにそのコンビニで見かける彼女は
あの日よりも明るい笑顔で話してくれます







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