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秋の楽しみ

食欲の秋。

和菓子も美味しそうなものが

たくさん売られていますよね。

私が秋になると買うお菓子と言えば…


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そう、「栗きんとん」。

岐阜の恵那のお菓子。

甘く煮た栗がきんとん絞りになったお菓子。

栗の味が満喫できます。


でもね、栗菓子で1番好きなものは

もう口に出来ないお菓子なのです。

それは、名古屋の両口屋是清さんの栗羊羮。

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こんな形の栗羊羮でした。

思い出して書いてみた。

このお菓子には大切な思い出があって

私の中ではN o.1のお菓子。


私は2歳くらいまで名古屋市で育ちました。

その時、父の大学時代の下宿先の大家さん夫妻が

私の事をすごく可愛がってくれて。

特におじさんの方は知り合いの方が

口を揃えて

「おじさんはほんとROCOちゃんの事を大好きだったよね!」

というくらい。

電話で挨拶しただけでおいおい泣き出し、

喋れなくなっておばさんに変わるのが常。

全く血も繋がらないのに無条件で

私を愛してくれている人でした。


その方達を買ってた猫の名前で

我が家だけトラおじちゃん、トラおばちゃん

と呼んでいたのですが

毎年秋になると送ってくれるのが

両口屋の栗羊羮だったのです。


ROCOちゃんが好きだから送ったよって。


そのお菓子だけは特別に

ROCOが好きでおじさんたちが送ってくれたから

好きなだけ食べて良いよ〜

って母に言われて。

あまりお菓子を食べない私でしたが

この栗羊羮だけは冷蔵庫から自分で出して

薄く切って、少しずつ大切に食べたのを

覚えてます。

おじさんの泣き顔を思い浮かべながら…


でも、ある年、トラおばちゃんから

「ROCOちゃん、ごめんね。あの栗羊羮、

もう販売しなくなっちゃったみたいで」って。

その後、目にすることも、口にすることも

出来なくなってしまいました。


両口屋是清さんでは「秋のやまつど」という名で

柿と栗の羊羮が合わさったものが

売られているのですが

食べてみたら微妙に違うような氣がして…

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両口屋さんのHPからお写真お借りしました。

黄色の餡がもっと透明だった様な…


でも、私が大スキだったこの栗羊羮、

誰も知っている人がいなくて…

本当に存在したのだろうか?

幻だったのではないか?

なんて思っちゃったりします。

でも、今でも、味に記憶はあるので…


あー、復活してほしい〜

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