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奈良美智 for better or worse

奈良美智 for better or worse展done!

2012年に「君や 僕に ちょっと似ている」、2016年には青森県美にあおもり犬を見にいったので、3回目。

好きな作家と同じ時代を生きていて、過去作から新作までみることができるのは、すごいこと。


今日見たときは何が流れていたかなあ・・わかる曲ではなかった(残念!Bowieが流れていたらうれしかったな)。


でも1番目の部屋には、私も好きな「斜陽@太宰」「人生なればこそ@寺山」「中原中也詩集」「怒りの葡萄@スタインベック 」「時の魔法使い@原田知世」など共通項を複数発見!壁いちめんのレコードには「Ziggy Stardust@David Bowie」もしっかり飾られていました。

今回100点以上の作品の中で、どうしても見たかったのが4点。

そのうちの2点は3番目か4番目の部屋に、向かい合わせに飾られていました。どの部屋も作品と自分を向かい合わせにしても視界に他の作品が映り込まない

視界の中に作品が1つ。

とても贅沢で、静かだけど雄弁な空間でした。また、作品ごとに光(照明や外光)が作品に入り込めるようにされているように感じました。作品を鑑賞するってこういうことだったのか!環境、大事。

ラッキーなことに、(たぶん)取材ライターさんへの説明を美術館の職員さんがされているタイミングに出会うことができて、3つくらいの作品解説を聞くことができました。解説が絶対ではないけど、制作背景を知ると、その背景も想像の中でふくらませることができて、面白い体験でした。どの作品も、こちらに語りかけているようで、見透かしているようで、その視線と自分の視線が交錯する中に誰もいないという経験は貴重だなあと。

各部屋をつなぐ廊下(次の部屋が見えないように工夫された通路かも)が薄暗く、その暗さが自分の感情をリセットするわけでもなく、導いてくれているような暗さが心地よかった。それぞれの部屋の特徴が際立つ感じ。

展示会場の全てにおこちゃまがいて、口々に何か話しているのです。「かわいー」とか「こわい」とか。奈良さんの作品は感情をむき出しにしているわけではないのに、その直球な言葉たちが聞こえると、そう見えたりもする。

作品を感じる・楽しむというのは、直球な気持ちだけでいいよね!と改めて思ったのでした。どんなに作品知識があったとしても、対峙したときの感覚に毎回出会うのが楽しいんだから。作品知識ゼロで見ていきたいなあ。

どうしても見たかった4点のうち、2点はポストカードでお買い上げ!

チケット半券もグッズ購入のビニール袋も大事にします!

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