芸人という生き方。

やっと気持ちも落ち着きこの事を文章にできる。

コロナで亡くなった大物芸人さんについてだ。

小さい頃からあの人の番組を見ていて、あの人がいつの間にか好きだった。
なんでだろう。。
少しエッチな変なおじさん。
でも、私はあの人の事を紳士な殿方だと信じている。
毒親に育てられた結果、観察力と言うか人の表情をよく見る癖がついてるせいか、なんとなく、この人はいい人か悪い人かの判断が出来るようになっていた。

でも私のいい人、悪い人の判断は心根が優しいのか優しくないのか?!が判断基準なので、他人様のいい人悪い人の基準とは違うかもしれない。

私はあの芸人さんをいい人だと判断していた。
私のこの考えが間違っていて、本当は極上に悪い人だったら、俳優さんに向いていたんじゃないかと思う。笑

そんな彼が突然亡くなった。
元々感情移入しやすいタイプだが、本当に凹んだ。
連日放送される追悼番組を悲しくて見れない。
未だに、相葉くんが引き継いだ某番組も見れない。

もちろん会った事もない芸人さんだけど、私の悲しみは深い。
きっと辛い幼少期に少なからず彼を見て笑っていたからだと思う。
彼は私を笑顔にしてくれた。

失ってから気付く。
当たり前だった日常の番組に彼はもういない。
本当に悲しくて辛い。

そんな私の遺伝子は子供たちにも影響していて、子供たちも彼のことが大好きだった。

いつも一緒に食卓を囲み笑わせてくれる。
そんな彼が大好きだった。

ここからは先に謝っておきます。
凄く今から話す話は不謹慎かもしれません。
でも、これを書きたいのは、息子はこんな言葉で貴方を愛し悲しんでいた。と言う事を伝えたい私の自己満です。

息子は知的障害のある自閉症です。
知能的には6歳くらい。実年齢は13歳です。
そんな彼は、変なおじさんやバカ殿様など、彼の芸を凄く喜んでいました。

そんな息子が報道番組を見て、あの方がコロナにかかった事を知った様でした。
息子の通学してる支援学校もコロナでお休みになっていたので、コロナ=凄い危ない病気と認識していたようでした。

バカ殿様大丈夫かな?コロナなんだって!!
大丈夫かな?
と聞いてきました。

うん。大丈夫だといいけどね。
きっと頑張ってると思うよ。
元気になればいいね。
と声をかけました。

息子もそだね!大丈夫だね。と。。

そして、数日たち息子が彼の悲報を知ってしまった様でした。

でも、しばらく息子は彼の死に触れることはありませんでした。

でもある日、彼の追悼番組で生前元気にコントをされてる姿を見つけて何か感じたのでしょう。

ねぇ、お母さん。
バカ殿様はコロナでコロリンと逝っちゃったよね。
だいじょぶだぁ〜って言ってたのに、だいじょぶじゃなかったじゃん!!と。。。

それを聞いた娘はなんて不謹慎な!!と息子に激怒してましたが、私は笑ってしまいました。

本当にね〜。だいじょぶだぁ〜って言ってたのにね。
でも、お空でだいじょぶだぁ〜って笑ってくれてると思うよ。と伝えると
そだね!バカ殿様ならだいじょぶだよね!と。

うちの息子が言った事は不謹慎なのかも知れないし、それを笑う私は更に不謹慎なのかも知れません。

でも、悲しくて辛かった気持ちが楽になったのは事実。

そして、やっぱりあの方は凄いと思いました。

健常者だろうが障害者だろうが、彼の言葉はしっかり響いていて笑いになるんだと。

きっと芸の道に全力なあの方も生きていたかったでしょう。
私も子供達もまだまだ、あの方の活躍する姿が見たかった。

でもきっと彼は笑ってくれてると思うのです。
だいじょぶだぁ〜って思ってたんだけどな。って。
きっと恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて。

大好きだったあの人を思い、黙祷を。
安らかにお眠りください。

そして私も見習いたい。
私の家の中のポジションはお笑い担当。
子供や旦那いわく、私は面白い人らしい。
まぁ、変な奴と言う自覚はある。

旦那が最近機嫌悪いな〜と思ったら、仕事中にいきなり写メを送り付けたりする。
もちろん普段はしない(笑)
みかんネットを顔に被り引っ張った画像を。
我ながら吹き出すくらい変な顔をしてる。
そんな写メを不機嫌な旦那に。
しかも仕事中に送り付ける。
仕事中に吹き出せばいいのに!!と思って送り付けてるからタチが悪い(笑)

でも、さすがです!と満足そうなのだ。
普通の旦那なら怒鳴り散らかされるかもしれないw
夫婦の形は色々あると思うが
我が家はそんなユーモアが許される。(笑)

調子に乗った私は、忘れた頃にそんな写真を送り付けてるのだ。

ところがある日、旦那が携帯に㌧でぶぅちゃんフォルダーを作ってるのを知る。
みてん!これ!と。。
世に晒したくない写メの数々が保管されてたのだ。。
やられた。完全に弱みを握られた。。
消してくれ!!と頼んだがニヤニヤして拒否る。

㌧でぶぅちゃんが死んだら遺影写真選ばなきゃいけないから!って。
アフロのカツラのやつも面白いよね(笑)って。

全力でおい!!!とツッコミを入れたが悪くない。

確かにそうだ。私がもし何かで死んでも家族に笑って欲しいのだ。

だから、逆に旦那に頼んだ。
もし私が何かで死んだら、笑える不謹慎な葬式にしてくれと。
遺影写真も親族になんか言われても変なやつにしてくれと。

旦那は初めからそのつもりだ!と笑った。

変な奴だった。面白い奴だった。
死ぬ時まで面白いと言われたい。
だから、死ぬ時はコントみたいに死にたい。
どうせ人はいつか死ぬ。
だったら盛大に笑って欲しい。
そうやって見送られたい。
きっとあの方もそうだったに違いないと思う。

だからもう悲しまない。
皆にどんな状況であっても笑いを届ける事。
芸人にとってこれ程名誉なことはないだろう。

私もいつか名言を生み出したい。
だいじょぶだぁ〜に負けないくらいの素敵な名言を。。

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