memento森 10th anniversary one-man LIVE に寄せて 5

続けていこう。もう明日3月5日金曜にワンマンが迫っている。

なんだか私が寝てる六時間くらいの間にそこそこ反響頂いたようで嬉しい限り。もうちょっと振り返って行こうとおもうで暫しおつきあいの程を。

時は2016年の8月18日LINEって便利だねしっかり残ってるわ。この日私は宮地さんにLINEをしています。割と長文で。内容としては歌うアホウドリからギターが脱退しますという報告そしてそれに伴い現行の体制に一区切りつけるために、前向きに音源を制作する予定であり、それに参加してもらえないというものだったわけです。

二つ返事でOKを頂いた。さすが自ら『コラボビッチ』と名乗る漢=宮地である。

それが『Scrap & Build』という四曲入りのE.P.になりました。UHNELLYSにも参加していただき、なかなかいいものできたなと未だに思っている。You tubeで無駄に(商売気がなさすぎて)フル音源公開してるからチェックしてくれていいのだよ。

ここで問題になるのが四曲目に収録されている『ソラノワ』という曲だ。表題曲である『Scrap&Build』レコーディングを終えた我々は暇を持て余し。その場で曲作って録っちゃえとなったわけです。

しかもマイク一本真ん中に立てて私、ギター、宮地さんの三人で囲んでの一発録り。なんとなく曲のイメージを共有しながら三回ほど試してみたと思う。思いついた歌詞を携帯に書いて行きあーでもないこーでもないやっていた。

よし、本番いくかとなったところで私は気づいた。このままやっても『負ける』いや、勝ち負けじゃないわかってる。でもだめだこれ。

宮地さんが先に歌い終え、私のヴァ―ス。持っていた携帯を捨て全編フリースタイルで臨んだ。曲が終わり天使宮地はこう言い放った。

『おい、お前いまフリスタやったやろ』『言えよ』

『今世紀最大の『言えよ』案件や』

いや知らんがな。宮地さんもフリスタでいきます?

『当たり前やんけ』

じゃあもう一回いきましょー。軽い気持ちでふわふわしていた。さ、先輩どんなフリースタイルきかせてくれんねん。おい。おらおら。ふははははは。

『夕暮れ迫る街角、明かりの灯る家々の窓』

え。えええええええええええええええええええええ。はーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。うそーーーーーーーーーーーー。

なにやってんだこいつ(先輩)。頭わいてんのか(大先輩)。

大人げない。いや、むしろいいのか。許されるのか。

最早第何弾で紹介したか忘れたが『day,』という曲の歌いだしだった。

10-FEETが京都大作戦でハイスタにSTAY GOLDやってくれとお願いして断られたが、乱入からのSTAY GOLDに繋がった伝説的な場面あるじゃん。

いや、おれの中ではほぼその規模の事件よ。

そのテイクをそのまま収録しています。すごくいいのだよ。

いいんですか?こんなバンドの四曲目くらいのしかもふわっといま作ったやつですよ。

『なんかイントロ聴いてる時から、なんかに似てるなぁこの感じなんやっけなーってずっと思っててん。フリスタってなったら入るかなってなってさ。捧げたいなと思ってん。』

笑顔の宮地さんは更に続ける。

『もしかしたら、もう二度と歌わんかもしれんかったから、懐かしなったわ。よかったわ。』

だとすればだよ。使いどころ間違えてるぞ。宮地。いや、もう過去のことさ。You Tubeに垂れ流して時代の片隅にそっと置いておこう。

あ、そういえばギャラの話とかしてなかった。と私。失礼なことをした。

『今回はホンマにそういうのちゃうから』

この後歩くのが好きだという宮地さんを30分で着くと嘘ついて45分歩かせてからタクシーに乗せ、ラーメンと酒くらいおごらせてくれと駄々をこねて、ギターの家でその日録った音源を肴に三人で『いいなー』いうて酒のんだ。良い夜だった。

I Tunesに取り込んだら名前でるでしょ?『ソラノワ』って知らない人のタイトルが出てきた。一しきり夜中のテンションで笑ってたらなんかええやんってんでそのままタイトル。偶発性が繋がって出来た怪作ですよ(自画自賛)。

良い人だろ。

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