🪛スカジーとサシーの違い

コンピュータのハードウェアにおいて、SCSI(スカジー)とSAS(サス、時々サシーと呼ばれる)は、ハードドライブ、SSD、その他のデバイスをコンピュータに接続するための異なるインターフェイスの規格です。

  1. SCSI (Small Computer System Interface): SCSIは、コンピュータと周辺機器(ハードドライブ、プリンタ、スキャナなど)を接続するための規格です。SCSIインターフェイスは、1980年代から存在しており、その期間にいくつかのバージョンが開発されました。SCSIは、データ転送速度が比較的遅いため、現代のデバイスではあまり使用されていません。

  2. SAS (Serial Attached SCSI): SASは、SCSIの後継として開発された、より新しいインターフェイスの規格です。SASは、シリアル通信を使用してデータを転送するため、SCSIよりもはるかに高速です。SASは、ハイエンドのサーバーやストレージデバイスでよく使用されています。

両者の主な違いは、通信プロトコル(SCSIはパラレル通信、SASはシリアル通信)とデータ転送速度(SASの方が高速)です。また、SASは、SCSIよりも新しいテクノロジーで、現代のデバイスでより広く使用されています。

SATAは、デスクトップPC、ノートPC、および一般的な消費者向けのストレージデバイスで広く使われています。SASは、エンタープライズ向けのサーバーやデータセンターでよく使われていますが、コンシューマー向けの製品にはあまり使われていません。一方、NVMe(Non-Volatile Memory Express)インターフェイスを使ったSSD(ソリッドステートドライブ)も、パフォーマンスを求めるユーザーやデータセンターで急速に普及していました。

  1. PCIe (Peripheral Component Interconnect Express): PCIeは、高速なデータ転送を必要とするデバイス(グラフィックカード、ネットワークカード、ストレージデバイスなど)をマザーボードに接続するためのインターフェイス規格です。NVMeは、PCIeを使用して高速なデータ転送を実現しています。

  2. USB (Universal Serial Bus): USBは、コンピュータと周辺機器を接続するためのインターフェイス規格です。USBフラッシュドライブや外付けハードドライブ、外付けSSDなど、多くのポータブルストレージデバイスがUSBインターフェイスを使用しています。

  3. Thunderbolt: Thunderboltは、IntelとAppleが共同で開発した高速なデータ転送技術です。Thunderboltを使用することで、外付けストレージデバイス、モニター、その他の周辺機器を、非常に高速でコンピュータに接続することができます。

これらの規格には類似性や系統関係があります。

  1. SCSI, SAS, SATA: これらの規格は、データストレージデバイスのインターフェイス規格です。SCSIは、パラレル通信を用いた古い規格です。SAS(Serial Attached SCSI)は、SCSIの後継規格で、シリアル通信を用いることで、データ転送速度を向上させています。SATA(Serial ATA)は、ATA(Advanced Technology Attachment、またはIDE)の後継規格で、こちらもシリアル通信を用いています。SASとSATAは、物理的に互換性があるコネクタを使用していますが、プロトコルが異なるため、通信の互換性はありません。

  2. PCIe, NVMe: PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)は、高速なデータ転送を必要とするデバイスをマザーボードに接続するためのインターフェイス規格です。NVMe(Non-Volatile Memory Express)は、PCIeを使用して、SSDのデータ転送速度を向上させるためのプロトコルです。NVMeは、PCIeの上で動作し、SATAよりも高速なデータ転送を実現しています。

  3. USB, Thunderbolt: USB(Universal Serial Bus)は、コンピュータと周辺機器を接続するためのインターフェイス規格です。Thunderboltは、IntelとAppleが共同で開発した、USBよりも高速なデータ転送技術です。Thunderbolt 3以降のバージョンは、USB-Cコネクタを使用しているため、物理的な互換性がありますが、プロトコルが異なります。


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