サグラダ・ファミリアの様式は、スペインの後期ゴシック、カタルーニャ・モダニズム、アール・ヌーヴォーなど様々に例えられている。サグラダ・ファミリアはアール・ヌーヴォー様式に属するが、ニコラウス・ペヴスナーは、グラスゴーのチャールズ・レニー・マッキントッシュとともに、ガウディはアール・ヌーヴォー様式を表面装飾としての通常の用途をはるかに超えて持ち込んだと指摘している。

サグラダ・ファミリアは当初から大聖堂に匹敵する規模の大きな建築物として計画されていた。そのグランドプランは、ブルゴス大聖堂、レオン大聖堂、セビリア大聖堂など、それ以前のスペインの大聖堂との明らかなつながりがある。サグラダ・ファミリアは、カタルーニャや他の多くのヨーロッパのゴシック聖堂と同様に、幅の割に奥行きが短く、二重の通路、7つの後陣礼拝堂からなる回廊、多数の尖塔、3つのポータルなど、非常に複雑な部分を持っており、それぞれ構造や装飾が大きく異なっている。 [引用] 多くの礼拝堂や教会堂に囲まれているのが一般的なスペインの大聖堂において、サグラダ・ファミリアのプランは、教会を囲む長方形を形成し、3つのポータルそれぞれのナルテックスを通る、屋根付きの通路または回廊という珍しい特徴を持っている。この特殊性はさておき、ビジャールの地下聖堂の影響を受けたプランは、ガウディのデザインの複雑さや伝統的な教会建築からの逸脱をほとんど示唆していない。

建設は1221年に始まり、フランス・ゴシック建築の様式で、ラテン語の十字架を基調としている。約200年の中断の後、15世紀から16世紀にかけて、正面ファサードの尖塔、「コンスタブルの礼拝堂」（capilla del Condestable）、トラスセプトのドームなど、華麗な大改装が行われた。これらは、大聖堂に紛れもない輪郭を与えている華麗なゴシックの要素です。最後の重要な工事（聖具保管室や聖テクラ礼拝堂）は18世紀に行われ、その間に正面ファサードのゴシック様式のポータルも改修された。大聖堂の様式はゴシック様式だが、ルネサンス様式やバロック様式の装飾的要素もいくつか見られる。