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麻雀ファンにUnlucky Morpheusをプレゼンするnote2

12月28日、川崎のクラブチッタで行われたUnlucky Morpheus(あんきも)のワンマンライヴ『Carry on "SINGING" to the sky』に行ってきました。あんきもさんのライヴに行くのは3回目なのですが、今回はおよそ3年ぶりにファンの声出しがOKとのことで、会場の雰囲気も過去2回のライヴとは臨場感や一体感が全く違っていて、すごく素敵な空間になっていたと思います。というか、そもそも音楽に限らずスポーツでもなんでも、ライヴってこうじゃなきゃいかんだろと。ほんとコロナのせいで・・・。

その話は長くなるので置いておいて、今回もやっぱりあんきもさんのパフォーマンスは素晴らしかったです。以前、アルバム「Unfinished」はファンの声が入って初めて完成する、というお話をされており、今回のライヴのMCでも、「これでようやく完成した」と話されていました。その場に立ち会えたことは、本当に良かったと思います。

前回豊洲PITのライヴに行ったときに感銘を受けてこのようなnoteを書いたのですが、今回は改めて、このnoteを見るメイン層であろう麻雀ファンの方々にあんきもさんの良さをお伝えしたいと思います。ただ、音楽性やメンバーについては既に触れているので、今回は僕の好きな曲を5曲ピックアップして紹介していきます。

なお、読まれる前に、以下についてご了承ください。

・今回ピックアップするのはあくまでも「僕の好きな曲」です。バンドやファンの皆さんが考える「代表曲」とは解離がある可能性があります。

・僕がきちんとあんきもさんを聴くようになったのはここ2年くらいで、言うなればにわか、新参です。過去作も聴いてはいますが、やはり取り上げる音源は直近2作やライヴで実際に聴いたことがあるものになります。

(Unfinished→)Unending Sorceress

今のライヴでは最初に演奏する定番曲となっています。アルバム「Unfinished」の表題曲である1曲目(インスト)からこの曲に入る流れに触れると、「うおおお、あんきものライヴ始まるぜ!」って感じになれます。ヘヴィなギターリフとバイオリンの旋律で始まり、タイトなリズム隊、スクリーム、Fukiさんの芯の通ったヴォーカルで、「あんきもってこういうバンドなんだぜ」という紹介にうってつけの曲だと思います。ソロパートのバイオリンからツインリード、そこからのツーバスという展開は、思わず頭を振りたくなります。というか、振ろう。

「Unfinished」を括弧書きで入れた理由としては、以前にも書きましたが、インストからの入りがライヴのスタートとしてあまりにふさわしい点にあります。ドラムから始まり、ベース、バイオリン、ギター、スクリーム、ヴォーカルと、一人ずつステージに入ってきてアピールをするという構成は、一人ずつ漠然と入ってきて挨拶して(煽って)演奏を始めるよりも、個々のメンバーを引き立たせてくれる上手なやり方だなと感じました。これもライヴで感じてほしいところです。

Black Pentagram

ライヴでの定番曲で、代表曲であろう「Knight of Sword」とどちらを取り上げようか迷いましたけど、生で聴いたときのインパクトでこちらにしました。僕がメタルに求めているものの一つに「緊迫感」があります。メタルってめちゃめちゃテンポが速くて疾走感がある音楽ですけど、メタルバンドはその中で超絶技巧を繰り出すわけで、一つかみ合わなければ途端に演奏がぐちゃぐちゃになってしまいます。その緊張感と疾走感を同時に味わえるのがメタルバンドの演奏を生で聴く醍醐味だと思うんですけど、それが特に感じられるのがこの曲だと思いました。

とにかく、初っ端の決めにやられますよね。あそこがバチッとかみ合ったところからのブラストビートで、「うわ、やべー曲始まった!」となってテンションが上がります。ああいう、音が下がっていく入りにも不穏なものが感じられてめっちゃ好きだし、サビのメロディーも美しくかつ不気味で、Fukiさんのヴォーカルとめちゃめちゃマッチしているなと感じます。

個人的には音源よりもライヴで聴いていただきたい曲だと感じましたので、動画もライヴバージョンを紹介させていただきました。

"M" Revolution

あんきもさんは、麻雀のプロリーグ「Mリーグ」をテーマにした曲として「Top of the "M"」「"M" Revolution」「"M" Anthem」という3曲をこれまでに発表されています。どの曲もMリーグネタをふんだんに詰め込みながらもカッコいいのですが、中でも一番好きなのが「"M" Revolution」です。

最初にサビのクライマックスを持ってきている構成が、まずいいですよね。「勝利の桜吹雪」という言葉も非常に分かりやすくて(Mリーグファンなら何を言わんとしているかはすぐ分かる)、一気に曲の雰囲気に引き込まれます。メロディーも非常にキャッチーで聴きやすく、普段あまりメタルを聴かない人でもとっつきやすいのではないかと思います。あと、やはり麻雀愛が伝わる内容になっているのが、麻雀ファン的にはすごくいい。

アマリリス

最新アルバム「evolution」を初めて通しで聴いたときに、「あれっ!?」となった曲です。Fukiさんの歌い方が他の曲とぜんっぜん違うんですよね。最初はゲストヴォーカルかなと思ったくらいです。あんきもさんでのFukiさんは芯が一本ビシッと通った、荘厳かつ重厚な雰囲気を出せる、そして非常にパワフルなヴォーカリストだと思っていたのですが、この曲はどちらかというと軽やかでかわいらしい感じ。おそらく歌詞に合わせて歌い方を変えたのでしょうけど、それがまためちゃめちゃハマっていて、こんな歌い方もできるのかと驚かされました。

あと「おーねがいアッマリッリースー」というサビのメロディーがめちゃめちゃ耳馴染みがいい。他の曲のような歌い方では合わない曲だったでしょうし、ヴォーカリストとしてのFukiさんの表現力の高さを感じられます。

夢幻

最新アルバム「evolution」を締めくくるメタルバラード。僕はこの曲が本当に好きで、実際、リリース直後にもこんなツイートをしています。

メロディーの美しさ、ギターのアルペジオやバイオリンの彩り、Fukiさんの歌唱力、今はあまり聴かれなくなった「泣きのギター」、僕の好きな要素がめちゃめちゃ詰まっています。特に好きなのがギターソロ以降。Cメロから静かなAメロ、「誰も常しへの身は持たず 誰も誰も同じ骨へと帰る」という歌詞の切なさ、そして感情が爆発するようなサビへと展開する構成は、本当に心を揺さぶられます。

クラブチッタのライヴでこの曲のイントロが流れたときには、演ってくれるとは思わなかったので、思わず鳥肌が立ちました。そしてサビでは、ちょっと涙ぐんでいました。これだよ、ライヴの醍醐味は。

ちなみに、この曲のタイトルをずっと「むげん」と読んでいたのですが、正しくは「ゆめまぼろし」とのことでした。好きな曲のタイトルくらいちゃんと覚えておけよ。


今回は5曲を紹介させていただきましたが、他にもカッコいい曲がたくさんあるので、普段メタルを聴かない方もぜひ聴いてみてください。


あんきもファン向けに自己紹介

前回のnoteは、思いの他あんきもファンの方々に読んでいただけたようでした、ありがとうございます。ただ、あんきもファンの皆さんにとっては「お前誰だよ?」って感じだと思うので、簡単に自己紹介します。

東川亮(ひがしかわ りょう)と申します。
フリーでライターをやっています。今は麻雀関係の原稿を書くのがメインになっていまして、以前「Top of the "M"」について紫煉さんに麻雀媒体で取材をさせていただきました。それ以前から名前は知っていましたが、本格的に聴き始めたのは「Top of the "M"」からになりますね。

今は40代前半の中年なのですが、20代の頃はヴィジュアル・メタル・デジタルロックなどのバンドでヴォーカルをやっていました。音楽自体は今でもすごく好きで、メタルを含めていろいろな音楽を聴いており、音楽ツイートもたまにしますので、気にしていただけるとうれしいです。あと、紫煉さんやFukiさんがハマっている麻雀についても、あんきもさんを通じて興味を持っていただけるとうれしいなと思います。

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