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マダミス ボツにしたシナリオと今作ってるシナリオ

ボツにしたやつの話

ウズで公開ができるウズスタジオで作っていたシナリオがありました。高校が舞台で、登場人物が全員部活の部長っていう設定でした。
もちろん被害者も部長でして…。

なんでボツにしたかというと、登場人物それぞれの秘密の内容の作り方を間違えていたからです。
いや間違えてるというほどではないのですが、面白くないというか、本筋に関係ないんです。

なるほど小説とは違って登場人物ひとりひとりに隠したいことを設定するぞ!と気づいたのが前回ですが、じゃあこの秘密がどう物語に絡んでくるのか?というと、たいして絡んでなかったんですね。

隠したいけど、隠し続けると物語の本筋の重要な要素が暴かれない。もしくは、誰かの他の秘密が暴けるけど、それをしてしまうと自分も怪しまれる…。だから公開するか否か…。という葛藤がひとつの面白みかと思うのですが、それがない。
=議論が盛り上がらない。みんな秘匿できちゃう笑
というひとつの失敗に繋がりました。

なるほどめっちゃ勉強になりました。

これを直そうとすると、結局登場人物設定やり直し、てことはタイムライン組み直し、もう根幹からやり直しじゃね?と思ったので別のやつを作ろうか、と思い至りました。

これはひとりで思い至ったというよりは、いろんな人と話してて気づいたので、先人たちはほんとにすごいなーと思いつつ、とてもいい経験ができたぞと思いました。


自分はどこから作るかっていう話

上記のボツにしたシナリオですが、これは殺害のトリックから思いつくという、私には珍しい作成手順でした。そして、そのトリックが1番違和感なく使えそうなのはどのシチュエーションなのかっていうのを考えた結果、高校で部長っていう設定でした笑

私はマダミスを作ろうと考えを巡らせるときは、ストーリーから考えるほうが作りやすいと感じます。(作家さんによるかと思います)
小説を書くときも同じです。

マダミスでストーリーから?と思われるかもしれませんが、私はミステリーでいうとWhy done itを1番重要視します。

みなさん人を殺したことがないと思いますし、私もないんですけど、人を殺すって人間の感情の極限値振り切った最終地点のような気がするんです。
(サイコパスとか無差別殺人はおいといて)

愛する人を失ったとか、自分の譲れない矜持がおびやかされたとか、何か隠したい秘密を暴かれそうになったとか。
それがどうにも抱えきれないで爆発したときに殺人が起きるとしたら、それは大多数の人間がやすやすと達することのできない境地に踏み入ることになるのかなと思います。

だからこそ興味深くて、惹きつけられる。
自分にはできないから、どうなるのか気になってしまう。

単純に推理するゲーム性も楽しいですが、私がマダミスやミステリーの物語に触れ続けたいと思うのは、人間が1番感情の昂りをもって人間らしくなる極地がそこにあって、それを見たいと思うからだなーと感じております。

動機が切なくてやるせなくて苦しいほど最高です。それゆえの葛藤のすえ殺人に手を出してしまったら最高です。助かる。(変態じゃないです)

ちょっと話変わりますが、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』は見ましたか?
ネタバレに注意すると詳しく言えないのですが、哀ちゃんと直美アルジェントのとあるシーンは苦しすぎて哀ちゃんの表情が最高でした。普段クールな哀ちゃんが人間臭く表情を歪めててキュンとします。(変態じゃないです)

とはいえ動機はマダミスではあまり考慮されない部分かもですが…。
物理的な証拠やアリバイがビタビタにハマる人が犯人ですよねって指名され、これらは二の次かなみたいなことが多いかもしれません。

なので今新しく作ろうとしているのは、あえて感情が揺さぶられるものにしたいなと思っている次第です。

小説でもそんな感じです。
私がこないだとある賞に応募した作品もやっぱり、ストーリー設定からでした。で、このストーリーにはこういう登場人物がいなきゃなーということで、人物を形づくりました。
想像した世界の中でどのように事件を起こそうか考え、トリックはこうで、犯人はこの人で…とこねくり回します。
なのでこの場合、最初から狭めた世界の中で色々考えることになるのですが、どうにか辻褄合わないかなーとやっていきます。そこでうまくハマらなかったらちょっとずつ設定をずらしていくと、意外とどうにかなる溝があって、そこにかちりとはまるまでダイヤル回していきました。(めっちゃ抽象的笑)

作っていく中で、あ、これいいじゃん!ってなる要素がけっこうあとから現れてくれます。
それはそれこそトリックだったり、犯人の意外性に繋がる何かだったりと、重要なものです。
ほんと恩恵。啓示。ラマヌジャン。(は言い過ぎかな)

バイクに乗ってる時とか(危ない)、お風呂の時とか、洗濯物干してる時とかの、パソコンでシナリオに向かってる時間ではないときに考えてます。
思いついたらパソコンに向かいます。座ってると逆に思いつかないかもです。パソコンに向かって実際の作業時間となるまでに、日々の生活の中で考えを用意しておいて、必要ならメモしておいて、作業時間にシナリオに落とし込むようにしています。


新しいシナリオについて


作家仲間さんと一緒に作業したりしながらやってます。
作り方が人それぞれすぎて楽しいです。

私は日本史系ということだけ言っておきます。そして、上記の反省点等ふまえて作っております。

小説の時もそうですが、ストーリー作る上でまず下調べにめちゃくちゃ時間をかけます。特に今回は日本史をモチーフにしているので、その時代への理解が必要でした。

図書館にすんごい行きました。9時の開館で17時の閉館までいた日もありました。大学生レベルで文献開いてコピーも申請した自分に笑いました。めっちゃ久しぶりにそんなことしました。楽しかったです笑。

それらが固まってようやく本編作れます。
小説の場合はその後プロット作成にいきますが、マダミスは自分の中でやり方が定まってないので、とりあえずざっくりとしたストーリーと、ざっくりあらすじみたいなの作って、今こねくり回し中です。

形になればいいですが笑。
頑張りたいと思います!

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